...御主人にお目にかかりとうございます」取次の男は入って往った...
田中貢太郎 「金鳳釵記」
...そこには庖厨(かって)の方へ出て往く障子があった...
田中貢太郎 「黄燈」
...まわりは見る見る耕地になって往った...
田中貢太郎 「蕎麦餅」
...いただきましょう」婆さんはその餅を口に持って往った...
田中貢太郎 「蕎麦餅」
...小鳥のように走って表入口の方へ出て往った...
田中貢太郎 「竇氏」
...いっしょにとんだ屋へ往って飯を喫(く)うことになったところで...
田中貢太郎 「とんだ屋の客」
...いよいよ別れて往かなくてはならぬと云う軽いのこり惜しさを感じて来た...
田中貢太郎 「港の妖婦」
...おりおり帰り途などに彼女と往来で遇(あ)ったりすると...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...大空を網のごとく往来する言葉の交錯は...
中井正一 「芸術の人間学的考察」
...「君は君の立場に往生(おうじょう)できず...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...往来の方を眺めているのに気づくだろうからだ...
堀辰雄 「美しい村」
...そんな不便な処ではおれには往かれそうもない」と言って寄こされたぎりだった...
堀辰雄 「ほととぎす」
...この頃は夜は十二時前に就褥した事は殆どなく、往々午前一時、あるいは二時、あるいは三時頃、あるいは時とすると夜の明ける迄ペンを執っていますが、しかしその翌日は別に何んともありません...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...10955邁往(まいおう)の衢(みち)から畏敬の道へ呼び戻す...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...ピストルを撃っても往来までは聞えません...
夢野久作 「冥土行進曲」
...今では人家や往来にかくれたまま...
吉川英治 「江戸三国志」
...しゃべっちゃいかん」監視人のスリッパの音はたえず廊下を往復していた...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...百姓隠居の往来に...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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