...三人とも四辺(あたり)を(みまわ)して彳(たたず)む状(さま)...
泉鏡花 「悪獣篇」
...修禪寺の奧の院路三寶ヶ辻に彳んで...
泉鏡花 「遺稿」
...女たちは袖を合せ糸七が一人立ちで一畝(ひとうね)の水田(みずた)を前にして彳んだ処は...
泉鏡花 「遺稿」
...ただ影法師のように彳(たたず)むのがあった...
泉鏡花 「歌行燈」
...隅の窓を三角に取って彳(たたず)んだボオイさえ...
泉鏡花 「婦系図」
...彳(たたず)んで見送る井菊屋の人たちばかり...
泉鏡花 「怨霊借用」
...薄暗い廊下に彳(たたず)んで...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...築垣(ついがき)の下(もと)に我知らず彳(たゝず)みける...
高山樗牛 「瀧口入道」
...悄然(しょうぜん)として庭の片隅に彳(たゝず)みながらこっそり吟誦していることもあり...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...或いは塀の下に彳(たたず)んで...
中里介山 「大菩薩峠」
...二十世紀には精神の光が失われている……」このヴァレリイの寂寥(せきりょう)の前に一瞬彳(たたず)もう...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...私は道端に彳(たたず)んで...
二葉亭四迷 「平凡」
...さぞ夕暮ごとにいぶせき埴生(はにゅう)の小舎(こや)の戸口に彳(たたず)み...
ガールシン 二葉亭四迷訳 「四日間」
...生垣の蔭に三千雄が兎のやうに息を殺して彳んでゐた...
牧野信一 「滝のある村」
...母は掃除せんと箒(ほうき)持ちしまま病室の端に彳(たたず)みて...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
......
松本たかし 「松本たかし句集」
...ふつくらとした雪の面の 疎林の影の美しさここに私は彳ちどまる 聖なる正午この丘のほとりにあつて 歩み去る時を感ずる旅人の 年老いて疲れた心の沈默(しじま)の憩ひ...
三好達治 「憩ひ」
...塀の陰や道路の向い側に彳(たたず)んだ儘...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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