...伏目に辰吉の彳(たたず)んだ容子(ようす)は...
泉鏡花 「浮舟」
...幾千羽の白鷺(しらさぎ)のあるいは彳(たたず)み...
泉鏡花 「薄紅梅」
...寝台に添うて彳(たたず)んで...
泉鏡花 「婦系図」
...欣七郎が杖(ステッキ)をついて彳(たたず)んだ...
泉鏡花 「怨霊借用」
...とにかく白石が呆気に取られて彳(たたず)んで居る間に...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「機密の魅惑」
...室内をあっちこっち歩く靴の音を聞きながら彳(たたずん)でいると...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「情鬼」
...おくみが石鹸(しやぼん)の泡を立ててゐる手許(てもと)へ来て彳んでお出でになる...
鈴木三重吉 「桑の実」
...亡くなった筈の菅丞相が彳(たゝず)んでいた...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...見惚(みと)れるともなく見惚れながらぼんやり彳(たたず)んでいるのであったが...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...彼女は外套を脱ぐとすぐ鏡の前に彳立(た)って...
――モウパンサン―― 辻潤訳 「頸飾り」
...ぼんやり店頭(みせさき)に彳(たたず)んでいるお島に笑顔を見せて...
徳田秋声 「あらくれ」
......
内藤鳴雪 「鳴雪句集」
...何という訳もなく唯惆悵(ちゅうちょう)として去るに忍びざるが如くいつまでも彳(たたず)んでいた...
永井荷風 「日和下駄」
......
中原中也 「在りし日の歌」
...しばし彳(たたず)んだ儘(まま)思い起していた...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...私は道ばたに咲き出た松虫草の花やひるがおの花に明るい陽光の降り濺いでる静寂の中に彳んで...
野上豊一郎 「ヴェルダン」
...恍(こう)として一人自(みずから)彳(たたず)む時に花香(かこう)風に和し月光(げっこう)水に浮ぶ...
正岡子規 「俳人蕪村」
......
松本たかし 「松本たかし句集」
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