...そして自分を待っているあの錦紗を買いに……と思うともう胸が弾み出していた...
犬田卯 「錦紗」
...その弾みで身体の中心を失った...
海野十三 「くろがね天狗」
...巷間寄り寄りに伝えるところではまだそのほかにお一方(ひとかた)……先王オスカル三世が何かの弾みに侍女に手をつけて...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...「親分さん、――大変なことになりましたよ」お局のお六の声が、激情に弾みます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何かの弾みで、二三本しか残らない歯を出して笑う顔が――」「ね」「あッ、違(ちげ)えねえ、あの百松老爺と、お崎の顔が、どこか似ているんじゃありませんか、親分」「気が付いたか、八、若い娘と六十の爺さんだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...手荒なことをするな」「ヘエ――」ガラッ八は弾みのついた毬(まり)のように飛んで行きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そんな事はならぬ」二人は争う弾みに...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...僕はだんだん心に弾みがついて...
原民喜 「心願の国」
...自動車のとまる軽い車輪の弾みを聞いた...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...それから夕食が華やかに始まり、会話が弾み、下の舞踏会場からは楽団が音楽を奏でた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...会話が弾み、お皿の擦れる音に続き、シャンパンの栓がぽんとはじけた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...急いで外へ出て見ると、俺のすぐ前へ、ドサンと肉体が落ちて、弾みもしないで、タタキへのさばりやがった...
松永延造 「職工と微笑」
...仙太は弾み立った...
矢田津世子 「凍雲」
...屈曲し、弾みがあり、転転としていく自分らのバスは、相当に危険な崖の上を風に吹かれて蹌踉(よろ)めいているらしい...
横光利一 「夜の靴」
...料理のことを考えると矢代はいつも覚えぬ心の弾みを感じて来た...
横光利一 「旅愁」
...上から追いかけて行くことになるのは自然の弾みで...
吉川英治 「江戸三国志」
...よろこんでくれ」と、息の弾みにも、その欣びを昂(たかぶ)らせて、「相手は、分った...
吉川英治 「無宿人国記」
...弾みで書いたり独りよがりになったりしがちです...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「怪奇小説の執筆についての覚書」
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