...強大なる民族の征服慾や政治的經濟的野心や...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...葉子は自分の不可犯性(女が男に対して持ついちばん強大な蠱惑(こわく)物)のすべてまで惜しみなく投げ出して...
有島武郎 「或る女」
...是望朔の頃は太陽太陰が地球に及ぼす引力の影響最も強大なる時なればなり...
石川成章 「櫻島噴火の概況」
...彼等の蒙つた強大なる刺戟は...
石川啄木 「所謂今度の事」
...ドーバー海峡による防禦威力の強大な結果と見るべきである...
石原莞爾 「最終戦争論」
...その破壊力の強大なる事はとてもウェリントン時代に比ぶべくも無い...
大隈重信 「文明史上の一新紀元」
...世界の強大なる国の地位に大いなる隔たりが有り...
大隈重信 「平和事業の将来」
...強大なる影響を認む...
高木敏雄 「比較神話学」
...その際技術家の生活が他の職業人の生活に較べて特に強大な安定性を有つことが出来る原因は外でもない...
戸坂潤 「技術の哲学」
...強大な自信です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「現実に対する飽くことなき熱望は現代の学問の強大なる魂である...
三木清 「科学批判の課題」
...全生活行動の強大な脈うつリズムとともにはじめて生命にあふれて表現されるのですから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...自然は強大な或は繊細なあらゆる美の手段をつくして...
三好達治 「柘榴の花」
...「たしかに……」大助はかなりの驚きを以て頷いた、「たしかにそれは有り得ないことじゃあない、そしてそれは藤田先生が仰しゃったのかね」「そうではない、竹隈で聞いた色いろの説を総合し、また幕府が水戸老公を帷幄(いあく)へ迎えようとする事実を考えると、そういう懸念が強く感じられるんだ、そして、ここから推考すると、そうした懸念は幕府ひとりでなく、現に動きだしつつある諸藩に就いても云えることだ、単刀直入に云うと、表に王政復古を唱えて、実質的には幕府に取って代ろうとする野望、こいつだ」「それもわからなくはないが、……然しそういう風に足踏みをし始めたらなんにも出来なくなりはしないかね」「押っ付け仕事や仮面を衣(き)た王政復古なら寧(むし)ろ無きにしかずだよ」秀之進はちょっと眼をつむった、「……こんどの維新をよく建武中興に比較する者がある、然しそれとこれとはまったく違うんだ、過去にあった革命維新の類は国内問題に過ぎない、源氏が平氏に代り、政権が朝廷と武家とに相交替しただけで、国家とか国民ぜんたいの運命には無関係だった、けれども我われがいま直面している問題は、国家と国民ぜんたいの興亡に関するんだ、極めて強大な、然も端倪(たんげい)し難いほど複雑な意図をもって、西欧諸国の触手が我われを囲繞(いにょう)している、まかり違えば、この国土も国民もいずれかの国に隷属する結果となるだろう、……いいか大さん、根本的に考え直すというのはここなんだ、政権が朝廷に奉還されることは重大に違いないが、それは国民ぜんたいが国家意識を以て責任を分担し合う上に立たなければならない、これが先決問題だ、単なる政権の交替ではこの解決はつかないんだ、そう思わないか」「どうも現実から離れるような気がするなあ、意味はよくわかるが、例えば、……国民ぜんたいの国家意識ということにしても、それを闡明(せんめい)普及する方法があるかな」「もちろん容易なことじゃあない、国史創(はじ)まって以来の大変革なんだから困難なことはわかりきっている、然し、幕府が大政奉還に隠れて兵馬の実権を保とうとするとか、諸藩が王政復古を名として覇権の座に直ろうとするとか、詰り変貌して遺らんとする封建制の打破があるじゃないか、……苦しいよ」秀之進はそこでもういちど眼をつむった、「困難だし苦しい、だがこの根底の上に立たぬ限り、変革は成っても政権の交替に終ってしまう、これは観念論と云われるかも知れないが、観念の根底がたしかでなく、拙速にかたちだけ造ってもなんにもならない、寧ろ害が遺るということを考えなくてはいけないんだ」困難であり苦しい、そう云いながら彼は東湖の或る表情を思いだしていた...
山本周五郎 「新潮記」
...そのうちでも強大な最有力であったでしょう...
吉川英治 「三国志」
...そうまで強大なものだったのか...
吉川英治 「新・水滸伝」
...強大な彼女の自信が昨夜からの疲労のために惨めにもくずれ始めた...
吉行エイスケ 「女百貨店」
...真に標高の高い部分は南緯八二度東経六〇度から南緯七〇度東経一一五度を結ぶ強大な弧を描いて...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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