...張り詰めた心を以つて修業の生活を送つてゐるのか...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...張り詰めた気持の持って行きどころもなかったが...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...それは鉄板を張り詰めたような黒い厳(いかめ)しい建物で...
田中貢太郎 「令狐生冥夢録」
...原理としてその張り詰めたものが弛む形になつてゐるのであるから...
田山録弥 「心理の縦断と横断」
...斯(かう)した女の張り詰めた心も同情するに足りる...
田山録弥 「初冬の記事」
...張り詰めた乳房を啣(ふく)ませると...
徳田秋声 「黴」
...人馬も通えるように堅く張り詰めた河の氷もようやく溶けはじめたころで...
徳田秋声 「縮図」
...張り詰めた勇気も一時に砕くるの思いでしたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...最後に氷の張り詰めた大地に坑(あな)を掘って...
中島敦 「狼疾記」
...緑の羅紗(らしゃ)を張り詰めた真中を...
夏目漱石 「虞美人草」
...上(あが)り框(がまち)の下を張り詰めた綺麗(きれい)に光る竹だの...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...急に張り詰めた気が弛(ゆる)んだものか...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...切れる寸前まで張り詰めたと思うと...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...天井も床も四方の壁も凡て凸凹な鏡で張り詰めた小さな正立方体の部屋が重刑者を投ずる牢で...
牧野信一 「鏡地獄」
...然も張り詰めた心で――凝と法悦に浸つてゐるより他はないのであります...
牧野信一 「嘆きの孔雀」
...張り詰めた気持はなく...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...四方を鏡で張り詰めた室(へや)の中が薄暗くなってしまった...
夢野久作 「鉄鎚」
...鉄網(かなあみ)で二重に張り詰めた...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
便利!手書き漢字入力検索
