...小突くように兄を引き離した...
芥川龍之介 「お律と子等と」
...又お前が肉から強(し)いて引き離した霊だけに身売りをすると...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...単に抽象的にこの歴史的地理的環境から引き離して民族性を考えることは人間心理の発展過程を無視したものであろう...
石原純 「日本文化と科学的思想」
...この形式から内容への形式主義的進行の原理――個別化原理――から引き離して理解されるべきである...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...社会を歴史から引き離して考えてよいという仮定が併し...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...そうした社会生活から個人生活を引き離して了うことこそ...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...貨幣贋造や放火や加重情状付窃盗などの件に対する部分的な死刑廃止とは引き離して...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...彼女は激しく身を引き離しながら叫んだ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...トゥールを右の方へ引き離して走つてるのだとすると...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...人間のあらゆる運命からわたくしを引き離してしまったのです...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...一つの生命が他の生命の方へ氣短かに自分を注がうとして何遍それを一ぱいにさせたことか!まるで移り氣な海のやうに引き離したり...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「窓」
...無理無理にお膳の前から引き離して寢床へ連れて行く...
水野仙子 「醉ひたる商人」
...私は引き離しては考へられなかつたと云ふ...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...引き離して連れてもどったかと...
柳田國男 「日本の伝説」
...よって差当ってはこれらの関係を引き離して...
柳田国男 「雪国の春」
...その左手を着物から引き離して検(あらた)めてみた...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
...その柔和な、威厳を含んだ眼鼻立から、綺麗な皮膚、美的に均整した骨格や肉付きまで、如何にも万物の霊長らしく見受けられるのであるが、しかし一度(ひとたび)その肉体の表皮を剥(め)くって、肉を引き離し、内臓を検査し、脳髄や五官の内容を解剖して細かに観察してみると、その各部分部分の構成は一つ一つに、下等動物から進化して来た吾々の先祖代々、魚、爬虫(はちゅう)、猿等の生活器官の「お譲り」である事が、判明して来る...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...謀略を以てニクエサを部下から引き離し...
和辻哲郎 「鎖国」
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