...貧なるものは数日間の旅費を弁ずることあたわざれば...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...弁ずるものは曰(い)はく...
綱島梁川 「国民性と文学」
...実にかのウェストミンスターの幽欝(ゆううつ)なる積土の中に沈黙したる一個の死人はかえって議院壁内に起ちて扼腕(やくわん)撃節多々ますます弁ずるの衆多の生人よりも氏が進路を防障するものといわざるべからず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...然るに其時務を弁ずるの迂濶なること斯の如きは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...本来知行を貰っているという事は何らかの場合に公務を弁ずるという請負として貰っているので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...吾人はなほ画中人物の衣裳に紋処(もんどころ)なかりせば容易にその俳優の誰なるかを弁ずること能はざるべし...
永井荷風 「江戸芸術論」
...とっさに弁ずる手際(てぎわ)がないために...
夏目漱石 「子規の画」
...能(よ)く弁ずる上に...
夏目漱石 「それから」
...他の弁ずる道のうち...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...長々と弁ずる隙(ひま)がなかった」八五郎の話は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...折々(おりおり)私の財嚢(ざいのう)から金を出して塾用を弁ずることも出来ました...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...多くの場合に訳経の竜と相通ずる奴だ(後に弁ずるを読まれよ)...
南方熊楠 「十二支考」
...書画や骨董(こっとう)の鑑定に長じて千年以前の物も立(たち)どころに真偽を弁ずると威張(いば)る人が毎日上海玉子(しゃんはいたまご)の腐りかかったのを食べさせられても平気でいる世中(よのなか)だもの...
村井弦斎 「食道楽」
...翻訳書で当用を弁ずることが出来...
森鴎外 「かのように」
...学資は弘前藩から送って来る五人扶持の中(うち)三人扶持を売って弁ずることが出来た...
森鴎外 「渋江抽斎」
...賓主(ひんしゅ)の間に周旋して事を弁ずるものもまた多くは余なりき...
森鴎外 「舞姫」
...その日の用米を弁ずるために...
柳田國男 「地名の研究」
...禅学に就いて弁ずる事良久(ややしばし)...
夢野久作 「近世快人伝」
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