...心の奥底では度外視してはいなかった...
有島武郎 「星座」
...現在の問題だけを(すでに起こりかかりつつある将来の事実などは度外視して)考えていれば...
有島武郎 「片信」
...全くツネちゃんの射的場を度外視して...
太宰治 「雀」
...T博士の須磨子に対する心持を度外視しては...
田山録弥 「須磨子の死」
...私は自分の落度(おちど)を度外視して忠実な車掌を責めるような気もなければ...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...勝負を度外視してただ賭博そのものだけを享楽してるようである...
豊島与志雄 「上海の渋面」
...心に定めたことを度外視してわが輩の遠足を測(はか)る...
新渡戸稲造 「自警録」
...私は毀誉褒貶は度外視して...
火野葦平 「花と龍」
...二つの町の間の道の長さを幅を度外視して考えられるのと同様である...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...第一囘の実測に想像される脱漏を度外視して...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...心の秩序を度外視してどのやうに外面の秩序を整へたにしても空疎である...
三木清 「人生論ノート」
...お湯に入って一時間も二時間も磨いて磨いて遂には顔の皮まで摺(す)り剥(む)く人があるけれどもそれがためにかえって食物の事を度外視して粗悪な無造作な手数のかからない生煮(なまにえ)の物ばかり食べるから顔の光沢(つや)は内部から悪くなって青いような黒いような陰気な色になり...
村井弦斎 「食道楽」
...すべての生命を冷眼視し、度外視して、鉄と火との激闘に熱中させる地獄の騒音……...
夢野久作 「怪夢」
...自己一身の誹謗(ひぼう)を度外視して...
吉川英治 「三国志」
...ここをすてて六波羅の救援に駈けつけるなどの戦法は度外視していたのである...
吉川英治 「私本太平記」
...受ける受けないっていうことは度外視して腰を据えてもいいということだったので...
吉川英治 「小説のタネ」
...自分の健康も世の推移も度外視しているかたちである...
吉川英治 「随筆 新平家」
...人の思惑など度外視して...
淀野隆三 「思ひ出づるまゝに」
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