...われ幾たび見ても...
大町桂月 「房州の一夏」
...だが幾度(いくたび)考へてみても自分の女房(かない)は乳房と良心とを二つ宛(づつ)持つてゐる代りに...
薄田泣菫 「茶話」
...「君も經驗といふ教訓が幾らか分りかけて來たやうだね...
ロバート・ルイス・スティーヴンソン 佐藤緑葉訳 「醫師と旅行鞄の話」
...泊りと燕麦と水飼い賃は幾らになるかと勘定しだす...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「女房ども」
...幾枚もの紙がぬりつぶされた...
豊島与志雄 「潮風」
...夫の目を忍びて小説家某と密通し、事の露(あらわ)れんとするや姦婦姦夫倶(とも)に為すところを知らず、人跡断えたる山中の一ツ家に隠れ、荒淫幾日、遂に相抱いて縊死(いし)す...
永井荷風 「桑中喜語」
...「そんなに仕(し)なくつたつて幾(いく)らも生(い)きやしない老人(としより)のことをな」内儀(かみ)さんは熟(つくづく)と復(また)いつた...
長塚節 「土」
...「全體(ぜんたい)幾何(いくら)で賣(う)つたのです」と聞(き)いた...
夏目漱石 「門」
...幾度もやって来て無礼な事をした奴だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...じつと心の眼で見ていつた人は幾人かあらう...
長谷川時雨 「裸女の畫」
...幾度も幾度もなおすんだがね――無理なのさ」「――一馬力ならいいんだって...
宮本百合子 「海浜一日」
...幾時かの後、私が又ここに送られて妹のわきに横わるまでまたと再びこの柩の影さえも見られないのだと思うと腹立たしい様な気持になって思いなげに土をかけて居る二人の男をにらんだ...
宮本百合子 「悲しめる心」
...どのようなソロバンをはじいたれば幾分でも事が成ると思われたのか? どうです? 聞きたいのは...
三好十郎 「斬られの仙太」
...高官が幾人となく伺候していたようなことはもう過去の事実になって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...幾たびか根戸川亭へゆくあいだに...
山本周五郎 「青べか物語」
...黒い棟と板葺(いたぶき)の屋根と壁と――同じような家ばかりが幾つも見えた...
吉川英治 「新書太閤記」
...高綱は幾度(いくたび)も...
吉川英治 「親鸞」
...その頃の罪を意識しない悪智の例を幾つとなく考え出すと...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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