...幸いにも、火星への距離はいよいよ近くなり、着陸まではまず持ちこたえられることが分かって乗組員たちの顔も大分明るくなった...
海野十三 「三十年後の世界」
...もしも叛逆行為なるものが栄えるのがその自然であるならば(幸いにもそういうことは決してないのであるが)...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...幸いにもその犬が帰って来たのはいいが...
戸坂潤 「社会時評」
...しかし幸いにも、生まれつき聡明な性質は、ある一人の男の影響に助けられて、彼を救い上げた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ただ幸いにも、枕に頭をつけるが早いか、重い眠りに圧倒されて、自分の苦労を忘れるのだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...正直に暮そうとする勇気をくじくものだった!……が幸いにも...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...幸いにもちょっと身体をくじいただけだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ただ幸いにも神はその魂のいずこにあるかを知りたもう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...しかし幸いにも、木暮君の丹念な手記が、今度の大著、「山の憶い出」におさめられて、世に出ているから、自分の怠慢も少し気が楽になっている...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...然るに幸いにも、近代の大心理学者ウイリアム・ゼームスが、これに対して判然たる解決をし、有名な答解をあたえている...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...幸いにもお嬢様の理解できないことですから...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...そのため幸いにも私の船長熱は立ち消えになってしまったのである...
柳田国男 「故郷七十年」
...幸いにも北方は手薄だぞ」と...
吉川英治 「三国志」
...――幸いにも、夜だった...
吉川英治 「三国志」
...――しかるに、幸いにも、天、孔明を世に出し給うは、天なお漢朝を捨て給わぬしるしである...
吉川英治 「三国志」
...――が幸いにも、その中には、斎藤家三代にわたって、この乱国の中に、主家の勢威を維持して来た老練の士や古強者(ふるつわもの)も多くいた...
吉川英治 「新書太閤記」
...幸いにも灰燼とならずに現存して来たという話まである...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...しかし幸いにも信長の報いるところは非常に寛大であった...
和辻哲郎 「鎖国」
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