...問 予は予の机の抽斗(ひきだし)に予の秘蔵せる一束(ひとたば)の手紙を――しかれどもこは幸いにも多忙なる諸君の関するところにあらず...
芥川龍之介 「河童」
...なんという幸いだろう...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...まだしもの幸いだった...
海野十三 「空襲警報」
...幸い僕は、このお湯屋もすぐ近所に見つけたので、二、三日目には二フラン五十(三十五銭ばかり)奮発して、そこのいいお得意様になった...
大杉栄 「日本脱出記」
...幸い子供の貯金がまだ手をつけずにあった...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...そのお蔭で幸いに今年はまだ流感に冒されず従って肺炎にもならずに今日までたどりついたような気がする...
寺田寅彦 「変った話」
...これについてそれぞれ博学な考証家の穿鑿(せんさく)をまつ事ができれば幸いである...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...幸い、わたしの生れた甲州や、その隣りの信州なんぞでは、田舎家で一軒として蚕を飼って糸をとらないところはありませんからね、島田糸なんぞにして家(うち)で着用(きよう)にしたり、その残りは八王子だとか、上州だとか、機場所(はたばしょ)へ売り出すんですが、あれを買い占めて浜から異国へ積出すんですね...
中里介山 「大菩薩峠」
...幸いに明治の今日(こんにち)に生れたから...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...――幸い鳥越(とりごえ)のお百の家を知らないからいいが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...第五章ハロルドの怪我(けが)は幸い深刻じゃなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...幸いにして敗戦後の今日も...
正岡容 「わが寄席青春録」
...その時は幸いに、いつもは裏の墓地で草をむしっている門番のじいやがたまたま追払った...
水上滝太郎 「果樹」
...そこでこんどの御帰国を幸い...
山本周五郎 「新潮記」
...お天気のいいのを幸いに...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...「おまえの家に、千坂富麿(とみまろ)という子がいるはずだな」奔馳(ほんち)「どなたでございましょうか」桐代は、幸いにも、盲目であるために、なんの驚動もうけないで、ふとんの上に坐ったけれど、亀田の細君はふるえていた...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...あの時の彼奴の素振りは、わしも少し変だと思ったが」「お馬を賜わり、これ幸いと、風を喰らって逃げ去ったのかも知れませんぞ」「――とすれば、捨ておけん曲者(くせもの)だが...
吉川英治 「三国志」
...「どこにおるのか、その主水(もんど)なる者は」「ただ今でも、稲葉山の城下に仕えておると思いますが」「又十郎を、密使にやって、主水と聯絡がとれまいか」「必要とあれば、遣(つか)わしましょう――」と、彦右衛門は答えてから、「御用向きは」「主水(もんど)を用いて、大沢治郎左衛門を、斎藤家から離反させ――そしてまた、その大沢治郎左衛門を用いて、美濃三人衆の人物を、一人一人歯を抜くように抜いてゆくという順序だが」「三人衆は抜けますまいが、幸いなことには、主水は兄とちがって、利慾に敏(さと)い人間ですから、これは利をもってすれば、使えましょう」「いや、鵜沼の虎を動かすには、主水だけでは力が足らぬ...
吉川英治 「新書太閤記」
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