...鯉幟の立つてゐる家では初誕生を祝ふ支度に忙しかつた(私のやうなものでも...
種田山頭火 「行乞記」
...――赤石連山の壮観、家々の五月幟、時に満員、乗客の漫談(二十六人の徴兵検査で二十五人合格したとか)、車掌が声高く“高遠原”、このあたりは高原らしい蕭条たるものがあつた...
種田山頭火 「旅日記」
...今夜日比谷公會堂に開かれる鯉幟會に出席の事を約束する...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...要するに伯は新旗幟を霞ヶ関に樹てゝ帝国の外交を彰表し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...幟(のぼり)が一本立っていて...
直木三十五 「南国太平記」
...そして旗や幟にかいてある文字によって...
永井荷風 「花火」
...戰爭區域を航行するので中立國の旗幟を鮮明にしようといふ表示である...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...これが開けられるからだ」鯉幟の竿を持たせた二本の石柱の根を掘ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...●昭和二十五年四月六日 東京都武蔵野市吉祥寺二四〇六より 広島市幟町 原信嗣宛春らしくなりました...
原民喜 「書簡」
...科(とが)の次第を幟に書き記した上に...
穂積陳重 「法窓夜話」
...幟(はた)をつくり...
牧野信一 「円卓子での話」
...山内劇場と染め出した浅黄の幟が...
宮本百合子 「上林からの手紙」
...ダラリと垂れた鯉幟(こいのぼり)の姿が...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
...あの墓原の鯉幟が...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
...「……死んだ愛妻と胎児の墓に、鯉幟を立てて行方を晦(くら)ました男……あとに餓死を待つ高齢の祖母……」といったような記事が、その墓の鯉幟と、蚊帳の前に坐った老婆の写真と一緒に出たのは、あくる日の朝刊であった...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
...早くもあの鯉幟の幻影が浮かみあらわれた...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
...ここに織田家の旗幟(きし)が立つと...
吉川英治 「黒田如水」
...芝居小屋の櫓(やぐら)と幟(のぼり)が見えた...
吉川英治 「松のや露八」
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