...後代にも知己を得れば見つけものなるべし...
芥川龍之介 「小説作法十則」
...十重廿重に縛(いまし)められた因習の縄を切つて自由な自己の道を歩いて行かうとする私は...
伊藤野枝 「日記より」
...恋愛者は其処より自己に対する二重の尊敬に魅せられて人生を見下すのであると彼等は考へてゐる...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...それから引続きジョルジ三世が王権を再興するがため陋劣(ろうれつ)なる手段を採りて議会に於ける自己の勢力を扶殖(ふしょく)せんとするあり...
大隈重信 「選挙人に与う」
...四権兵衛は普請役場の内にある己(じぶん)の室(へや)にいた...
田中貢太郎 「海神に祈る」
...己から出て行けと言うわけにも行かないが...
徳田秋声 「新世帯」
...今夜は髭黒が来るのだな」と腹の中で己は思つた...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...自己観照の精神を煩(わずら)わすことがないから……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...己(おの)レノ良心ト信仰トノ活路ヲ見出サンガタメニ新天地ニ出デタルモノ也...
中里介山 「大菩薩峠」
...己がすつかり人間でなくなつて了ふ前に...
中島敦 「山月記」
...己が技の程を見てもらいたいむねを述べると...
中島敦 「名人伝」
...判断的自己の立場からいい得ることではない...
西田幾多郎 「デカルト哲学について」
...利己主義は真に尊いものであるべきである...
宮本百合子 「大いなるもの」
...己は奮発して起き上がつた...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...兎に角これからは己を男爵閣下と云うが好い...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...11275爺婆のために己の見立てた...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...それ故仕事は自己の名において作られるのです...
柳宗悦 「民藝の性質」
...西洋的な利己思想である...
吉川英治 「折々の記」
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