...頻りに先方(むこう)を指差すので...
江見水蔭 「月世界跋渉記」
...それで私は武士は長短二本の刀を差すが他の者は武士でなく身分が低いので一本の脇差だけと説明した...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...パリー街衢(がいく)に交差する銃火と砲火...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「あれ」と、指差すか、差さぬかに、水がざっと泡立ち裂けると、白鉢巻をした顔が――手が、足が――「曲者っ」「曲者っ」岸の人々が叫んで、手を延した...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...がんりきの百蔵は道中差をつき差すと共に...
中里介山 「大菩薩峠」
...横から日の差す所だけが光るせいか...
夏目漱石 「坑夫」
...これを腰へ差す...
夏目漱石 「坑夫」
...不断なら月の差すべき夜(よ)と見えて...
夏目漱石 「三山居士」
...楽屋口から差す灯を微かに半面に受けて...
西尾正 「陳情書」
...取巻の七平に差すのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いずれ竹を切ってしまうつもりですが――」指差すと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...さきほどまで静まっていた空気のなかにどす黒い翳(かげ)りが差すと...
原民喜 「死のなかの風景」
...目下から目上に盃を差すのは礼儀ではない...
久生十蘭 「ひどい煙」
...小僧に盃を差す斯(こ)う云うような次第で...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...遠く西北方の空を指差すとゑん/\たる丹沢山の面影が白々しい空の裾に脈々と脊をうねらせてゐる有様が望まれる...
牧野信一 「三田に来て」
...おのずから睡気の差すまで...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...死顔に差す光線は糸蝋のまたたくのと暁の水の様な色が最もまるで反対に良い...
宮本百合子 「悲しめる心」
...それに呉州(ごす)や飴を差すのです...
柳宗悦 「民藝四十年」
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