「崩し」の意味
形をくずすこと
小説での「崩し」の使い方
...鏡に映つた今の顔を下手な画工の描き崩した肖像のやうに思はれた...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...大いなる巖を切り崩して歩み深山に迷ひ入つて彷徨(さまよ)はねばならぬ...
伊藤野枝 「新らしき女の道」
...そして急いで土を崩して...
海野十三 「未来の地下戦車長」
...勝ち誇った薬師寺の兵が、もはや城の陥落も一と息と見て、石垣を乗り越え、木戸を打ち破り、とき/″\本丸の中へ真っ黒な塊(かたまり)になって雪崩(なだ)れ込むのを、味方は必死に喰い止めて、どっと二の丸の方へ押し返し、突き崩し、虐殺と、怒号と、砲声と、叫喚(きょうかん)と、物のメリメリ破壊され、蹈みにじられる音と、人間の集団の彼方へ動き此方へ動く地響きとが、一日じゅう大雷雨のようにがーんと耳の端で鳴っていた...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...彼は幾多の城壁をすでに地上に打ち崩し...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...足を崩して坐っていた...
徳田秋声 「黴」
...」彼女は洋装の膝を少し崩して...
徳田秋聲 「草いきれ」
...私がやにわに心をもち崩して今日のようなぐうたらになると言ったところで...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...今まで放蕩無頼に身を持ち崩して...
中里介山 「大菩薩峠」
...買うの三道楽に身を持崩して...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...相好ぐらいは崩したくなりますよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...放埒(ほうらつ)に身を持崩した末五十過ぎてから兄の家に転げ込み...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――身を持崩して東海坊のところに轉げ込んだが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そつと膝を崩した...
林芙美子 「浮雲」
...なし崩しに消されて行く...
葉山嘉樹 「労働者の居ない船」
...重苦しい塊まりを崩し...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...一夜で礎もろとも崩し去りました...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...高い土を崩してならし...
吉川英治 「宮本武蔵」
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