...一人の人影が草履の音を忍ばせて...
石川啄木 「赤痢」
...この三点は、教正の方にてその従来経歴ある学校の卒業証、勤惰表、履歴書、その他臨時の試験等によりて審定して、その可なるものはまず試補に命じ、つぎに訓導に命ずるなり...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...まるで古草履(ふるぞうり)でも捨てるように...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...庭下駄を履(は)いて来たというのでございます...
大阪圭吉 「幽霊妻」
...草履(ぞうり)といった物をコテコテとならべて...
徳田秋声 「新世帯」
...大きな目籠(めかご)に駒下駄も空気草履も泥だらけの木履も一つにぶち込んで...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...この表門から中は履物をつけることを禁じてあったので皆跣足(はだし)で這入った...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...藁草履(わらぞうり)にはきかえて...
中谷宇吉郎 「簪を挿した蛇」
...木履(くつ)を失(な)くなして寒いと前(まへ)のものが同じ事を繰り返した...
夏目漱石 「それから」
...敝履(へいり)の如く棄て去るのが多いものであるが...
新渡戸稲造 「ソクラテス」
...素足に藁靴を履いた三十男の二人...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...草履(ざうり)を内輪に脱いだ」「――」「聲も男にしては細いし...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お前も一緒に來るが宜い」平次は草履(ざうり)を突つかけて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何をも見かへらず店口から下駄を履いて筋向ふの横町の闇へ姿をかくしぬ...
樋口一葉 「にごりえ」
...あたかも敝履(へいり)の如くなりき...
福田英子 「妾の半生涯」
...この貧乏至極な履工は...
南方熊楠 「十二支考」
...草履の緒もゆるい...
吉川英治 「宮本武蔵」
...新しい草鞋に履代えて朝早くその宿を出ようとすると驚いた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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