...身に覆ひかゝつてゐる何かの屈托に就いて思ひ沈んでゐるのであらう...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...塵程の屈托が無い様に...
石川啄木 「刑余の叔父」
...しかも仕事が非常に早く屈托もなく...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...あんまり歩いたので(草鞋を穿いて歩くのには屈托しないが...
種田山頭火 「行乞記」
...なんとなく屈托の色が見えます...
中里介山 「大菩薩峠」
...心の屈托を医するためには...
中里介山 「大菩薩峠」
...屈托(くったく)がねえから...
夏目漱石 「草枕」
...過去一年の間いまだかつてそんな事に屈托(くったく)した覚えもなく...
夏目漱石 「こころ」
...屈托気(くったくげ)が少ない...
夏目漱石 「写生文」
...けれども運動の不足と、睡眠の不規則と、それから、脳の屈托とで、排泄機能に変化を起した...
夏目漱石 「それから」
...錢形の親分さん」お舟は屈托(くつたく)のない樣子で迎へました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...日頃の屈托(くつたく)に對する...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...心のなかに何の屈托もなさそうな...
原民喜 「遥かな旅」
...当分の間は何かの遊びごとにでも屈托しなければ...
牧野信一 「昔の歌留多」
...下女下男子守の雇ひ入れに屈托することがなかつたゝめである...
正宗白鳥 「幼少の思ひ出」
...女は平穏無事に小さな世事に屈托(くったく)し...
柳田国男 「木綿以前の事」
...首都の鼠族ほど食糧に屈托(くったく)せぬものはないといってよい...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...そして屈托事でもあると「靜かな所で...
吉川英治 「折々の記」
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