「尽」の意味
全てを使い果たす
小説での「尽」の使い方
...恐ろしく親切を尽して遣(や)つてな...
泉鏡花 「海城発電」
...妹に尽して来た数々の事柄をならべ立てていたのにも...
「草藪」
...もうその我慢の糸も尽き果てて妻が憎くて憎くて仕方がなかった...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...かれはまた後進の為めに力を尽した...
田山録弥 「尾崎紅葉とその作品」
...風ひいとくれるとどもならんが」「………」「朝目がさめるとさいが おお おお また命があつたわやあと思つてなも……」話はいつになつても尽きさうになかつたが私は程よくきりあげて眠りについた...
中勘助 「銀の匙」
...なるほどこれは馬大尽に違いないと思いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...梯子(はしご)は全く尽きている...
夏目漱石 「坑夫」
...火種(ひだね)さえ尽きているのです...
夏目漱石 「こころ」
...「さア、私の心尽しです、一献」「有難く頂戴します」佐々村村一は赤酒のコップに波々(なみなみ)と受けて、黙礼をしたまま、それを唇に持って行くのです...
野村胡堂 「法悦クラブ」
...ろくに食べた気のしないうちに波田は五十銭の予定額だけを食い尽くした...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...自分の過去を一瞬のうちに見尽すというが...
久生十蘭 「予言」
...意を尽せなくなつたが...
牧野信一 「浪曼的時評」
...万葉の中には「田子の浦ゆうちいでて見れば真白にぞ不尽(ふじ)の高嶺(たかね)に雪はふりける」「わかの浦に汐(しお)満ちくれば滷(かた)をなみ蘆辺(あしべ)をさしてたづ鳴きわたる」などといふ歌ありて...
正岡子規 「人々に答ふ」
...――町は間もなく尽きた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「衣裳戸棚」
...判事の疑ひは却つて彼自身の弁舌の巧みさに邪魔されてまた尽く迷蒙の中に這入つていつた...
横光利一 「マルクスの審判」
...二人は改めて自斎に心からの礼を尽くしたが...
吉川英治 「剣難女難」
...「よう短い日のうちに明智を討ち尽しなされたの...
吉川英治 「新書太閤記」
...前の一語に尽きている...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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