...さうして内容と實力とは尨大なる自意識の薄暗い下蔭に日の目を見ぬ草のやうに影の薄い朝夕を送つて行く...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...尨大な資産と、強壮な肉体と、優美な容貌と、若い年齢との完全な所有者だ...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...それなら、房一が盛子の何気ない一言ですつかり感動してしまつたのはどうしてだらう?彼が感動したのは他でもない、決してつかまらない年月といふもののふしぎさ、その尨大な、とりとめもない曖昧さ、しかもなほ決して空虚ではない、いや空虚とその反対のものが一杯にまざり合ひ、犇(ひし)めき、微妙につながり合ひ、その或る時は軽快に、或る時は重々しく、何かはつきりしてゐるかと思へば混乱し、――さういふ得体のしれない経過のせゐだつたのである...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...大きな尨犬(むくいぬ)の「熊」は...
徳永直 「戦争雑記」
...額に縮れてる白い尨毛(むくげ)...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...我々の意識の内容を構成する一刻中の要素は雑然尨大(ぼうだい)なものでありまして...
夏目漱石 「創作家の態度」
...「尨犬じゃないよ...
夏目漱石 「明暗」
...尨大な稀覯本の蒐集その中には稀に解し得ない本もあって...
西尾正 「墓場」
...其の尨大(ばうだい)な山容と...
沼井鐵太郎 「黒岩山を探る」
...二人の後から尨毛のアデリと脚のひょろ長いポプリが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
......
牧野富太郎 「植物記」
...なんなくコルを通過して尨大な兎への登りにかかる...
松濤明 「春の遠山入り」
......
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...生産物と人口とがかえって尨大な増加を告げたことから見ると...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...この国をしてほとんど助力も借りずにかくも尨大な農業と無関係の一団の人々を養い得せしめる剰余生産物を...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...子供らしい尨犬(むくいぬ)のようなのではなく...
宮本百合子 「思い出すかずかず」
...尨大な外来経典の写字...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
...美濃の尨大(ぼうだい)な地域にわたって起され...
吉川英治 「剣の四君子」
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