...当時私は京都寺町通(きようとてらまちどおり)の或る書房に居たのであるが...
岡崎雪聲 「子供の霊」
...寺町の清華寺の隣りに...
太宰治 「トカトントン」
...来る九月廿四日の日曜日午前十時に下寺町(したでらまち)善慶寺へ御来臨願たく...
谷崎潤一郎 「細雪」
...けふは逢へる霜をふんで(源三郎さんに)落葉拾ふてはひとり遊んでゐるボタ山もほがらかな飛行機がくる枯草に寝て物を思ふのか背中の夕日が物を思はせるたゞずめばおちてきた葉かうして土くれとなるまでの・橋を渡つてから乞ひはじめる鶏が来て鉢のお米をついばもうとするいつも動いてゐる象のからだへ日がさす(サーカス所見)口あけてゐる象には藷の一きれ( 〃 )日向の餅が売り切れた何か食べつゝ急いでゐる枯草の日向で虱とらう・乞ふことをやめて山を観る香春見あげては虱とつてゐる・いつまでいきる蜻蛉かよボタ山の下で子のない夫婦で住んでゐる・逢ひたいボタ山が見えだした・法衣の草の実の払ひきれない枯草の牛は親子づれほゝけすゝきもそよいでゐる即(マヽ)きすぎるすゝきの方へ歩みよる落ちる陽のいろの香春をまとも鳴きやまない鶏を持てあましてる・ボタ山のまうへの月となつたもう一度よびとめる落葉みんなで尿する蓮枯れてゐる夕空のアンテナをめあてにきた十一月卅日雨、歓談句作、後藤寺町、次郎居(なつかしさいつぱい)果して雨だつた、あんなにうらゝかな日がつゞくものぢやない、主人公と源三郎さんと私と三人で一日話し合ひ笑ひ合つた、気障な言葉だけれど、恵まれた一日だつたことに間違はない...
種田山頭火 「行乞記」
...安堂寺町角の天賞堂(その外の貴金属商の俗悪さよ)...
直木三十五 「大阪を歩く」
...一廻りして中堂寺町へ出て...
中里介山 「大菩薩峠」
...住んでゐたのは野田寺町の照月寺(字は違つてゐるかも知れない)の真ン前...
中原中也 「金沢の思ひ出」
...大聖寺町の浅井一毫(あさいいちもう)という陶工の家に預けられた...
中谷宇吉郎 「九谷焼」
...寺町(てらまち)の通り迄来(き)た...
夏目漱石 「それから」
...私たちの生まれ育ったなつかしい正保寺町の家も引きたおされてしまった...
火野葦平 「花と龍」
...寺町の寓居へ引あげた...
牧野信一 「交遊記」
...金龍寺をでてつづく寺町を北へ...
正岡容 「小説 圓朝」
...やっと圓朝は森下の寺町通りを...
正岡容 「小説 圓朝」
...晩年牛込横寺町に移つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...又下寺町から田井中へ出るには...
森鴎外 「大塩平八郎」
...新寺町(しんてらまち)新割町(しんわりちょう)...
森鴎外 「渋江抽斎」
...荒川べりの寺町――分りましたか...
吉川英治 「江戸三国志」
...三条の小橋から南は、瑞泉院(ずいせんいん)のひろい境内と、暗い寺町と、そして茅原(かやはら)だった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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