...神に於いて生きる者の寂寥はそれ自らにいのちの表現である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...ひたと底のない寂寥(せきりょう)の念に襲われだした...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...しまひには七八匹の大きな声がぐわア/\と折角の夜の寂寥を攪き乱すやうに鳴く...
高浜虚子 「斑鳩物語」
...頓(とみ)に彼女も寂寥を覚え出したのであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...主人夫婦の急激な境遇変化に伴う寂寥(せきりょう)と不安とを如何ばかり慰めたか知れぬ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...彼はたえ難い寂寥を覚えた...
豊島与志雄 「死の前後」
...底知れぬ寂寥が私の上に蔽い被さってくる...
豊島与志雄 「聖女人像」
...私は不快と寂寥との余り...
豊島与志雄 「理想の女」
...しかしそれすら寥々(りょうりょう)たるものである...
夏目漱石 「作物の批評」
...荒寥(こうりょう)とした畦道(あぜみち)が続いている...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...荒寥たる地方での會話「くづれた廢墟の廊柱と...
萩原朔太郎 「宿命」
...荒寥たる田舍の小驛なり...
萩原朔太郎 「純情小曲集」
...いいようもない寂寥感と...
火野葦平 「花と龍」
...いいようもない寂寥(せきりょう)感だけが残っていて...
火野葦平 「花と龍」
...彼はその語調以上に寂寥を覚えてゐたであらうことは...
北條民雄 「柊の垣のうちから」
...時たま私の空虚を覗つて押し寄せる寂寥や...
水野仙子 「輝ける朝」
...予が阿婆良気はアバラヤ(亭)同様荒(あれ)寥(すさ)んだ義で毛無と近くほとんど相通じたらしく...
南方熊楠 「十二支考」
...憮然たる寂寥にとらはれよう...
吉川英治 「折々の記」
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