...しかし彼に与へられたものは畢竟落寞とした孤独だつた...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...おそろしい寂寞の中に...
アナトール・フランス Anatole France 芥川龍之介訳 「バルタザアル」
...もう寂寞(ひつそり)する...
泉鏡太郎 「雨ふり」
...廣い建物が寂寞としてゐる...
高濱虚子 「俳諧師」
...而(しか)して其の古驛なるものゝいかに荒凉寂寞(せきばく)たる光景を呈したるかに傷心せざるものは稀(まれ)ならん...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...世界でこれほどまで寂寞たる光景は...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...開闢(かいびゃく)以来人間を知らぬ原始的大寂寞境の征服に駛(は)せて居る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...この寂寞(せきばく)に和して...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...――こんな残酷な空寞(くうばく)たる朝にも猶(なほ)人は人に笑顔を以て対さねばならないとはなんとも情ないことに思はれるのだつたがそれなのに其処(そこ)でもまた笑ひを沢山湛(たた)へた者ほど優越を感じてゐるのであつた...
中原中也 「在りし日の歌」
...万事君の跋扈(ばっこ)に任せるといった風に寂寞(せきばく)を極(きわ)めた建物の中に立って...
夏目漱石 「明暗」
...秋の部門(かど)を出て故人に逢(あ)ひぬ秋の暮秋風落寞(らくばく)...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...すなわち寂寞たる運命を辿(たど)る世となったのはまことに残念である...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...寂寞のうちにあります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...6550寂寞の中の恐怖と波瀾とを経過して...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...寂寞(せきばく)たる砂原が多かった...
柳田国男 「雪国の春」
...海自身もまたその千古の寂寞(せきばく)が...
柳田国男 「雪国の春」
...水の音ばかり聞こえる寂寞(せきばく)境ですからね...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...寂寞黄金台下路...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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