...早速宿ることとして旅装をとく...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...再び鎌倉平野屋に宿る藤の花軒ばの苔の老いにけりといふのがある...
小穴隆一 「二つの繪」
...それトロイア軍中に進み入らんと欲するか?新たに來り陣頭にトレーイケスの族宿る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...眼に深い陰が宿るのである...
豊島与志雄 「祭りの夜」
...鉄の扉(とびら)が開けてはいれるようになると直ちに熱情が宿る暗い秘密の住居...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...浮世の限りの楽(たのし)みは此処にのみ宿ると云はぬばかり...
永井荷風 「夜あるき」
...名人の内に宿る射道の神が主人公の睡つてゐる間に體内を脱け出し...
中島敦 「名人傳」
...けれども涼しい彼女の眼に宿る光りは...
夏目漱石 「明暗」
...至純の心にのみ宿る純情の美しさが...
萩原朔太郎 「田端に居た頃」
...人間らしい怨恨の宿る暇さえなかったのだろうか...
原民喜 「ヒロシマの声」
...大空の月だに宿るわが宿に待つ宵(よひ)過ぎて見えぬ君かな宮はこの日に新婚する自分を目前に見せたくない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...火点(ひとも)しごろ過ぎて上田(うえだ)に着き、上村に宿る...
森鴎外 「みちの記」
...我々の欲望と彼女らのそれとが主として宿るその部分を...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あの一つの器物にも工藝の法則が宿る...
柳宗悦 「工藝の道」
...手工藝には人間の正しい幸福を保証する不変な力が宿る...
柳宗悦 「工藝の道」
...素朴な器にこそ驚くべき美が宿る...
柳宗悦 「雑器の美」
...純一なその姿にこそ却つて美の本質が宿る...
柳宗悦 「雑器の美」
...母胎に宿ると間もなく...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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