...農場の男がまたのそりと部屋にはいって来て客来を知らせたのは...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...毎日の天候気温、出入客来、他出等、尋常日記に載すべき事項のほかに、祭事、仏事、音物(いんぶつ)、到来品、買物、近親交友間の消息、来客の用談世間咄、出入商人職人等の近事、奉公人の移り換、給金の前渡しや貸越や、慶庵や請人(うけにん)の不埒(ふらち)、鼠が天井で騒ぐ困り咄、隣りの猫に(さかな)を取られた不平咄、毎日の出来事を些細の問題まで洗いざらい落なく書き上げておる...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...主人は客来で手がひけないので...
種田山頭火 「行乞記」
...そこらあたりを漫歩する、漫はそゞろと訓む、目的意識のないことを意味する、漫談、漫読、漫想、漫生!無為而化――そんな一日であつた、たゞ一事の記すべきがあつた、珍客来、Hのおばさんとふうちやんとが立ち寄つたのである、私は彼女等の好奇心と好意とに対して微苦笑するより外はなかつた...
種田山頭火 「其中日記」
...その頃から軍治は来る客来る客に憎しみを覚え始めたのだつたが...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...『主人こと今日は珍しい客来で興を催した次第で御座る...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...一客来レバ隊中当番ノ一婢出デヽ之ニ接ス...
永井荷風 「申訳」
...客のあるときは矢張(やは)り客来を名にして飲んで居たのを...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...夜の部、大いに客来る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...これは一五七二年スペインより刺客来て天幕中に臥した王を殺しに掛かった時...
南方熊楠 「十二支考」
...忽然有客来催債...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...一つには客来が頻繁になって...
柳田国男 「木綿以前の事」
...――お客来だぞ」と云ったが舌打ちをしながら立つ...
山本周五郎 「おもかげ抄」
...「お客来でございます」という妻の声でわれに返った...
山本周五郎 「日本婦道記」
...客来一味謙信は、芝生(しばふ)に床几をすえ、至極、清楚(せいそ)なすがたを、それへ倚(よ)せていた...
吉川英治 「上杉謙信」
...客来一味(きゃくらいいちみ)土蔵(どぞう)長屋の廂(ひさし)に...
吉川英治 「新書太閤記」
...――秀吉は来る客来る客を迎えつつそれを眺めた...
吉川英治 「新書太閤記」
...お客来(きゃくらい)がかさみまして...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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