...如何に物価の安い四十年前でもまた如何に小人数(こにんず)でも十一円で一家を維持するというは容易でなかったから...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...娘は箪笥の安いときに嫁入りさせるといふことである...
薄田泣菫 「茶話」
...給料の安い若い者に代らせるという例が世間に実に多いのです...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...私はその二つの安い椅子と一つの小さなテエブルとをしげしげと眺めました...
コナンドイル Arthur Conan Doyle 三上於莵吉訳 「株式仲買店々員」
...安い地所でもありませんか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...借りたいのは親分の智恵の方で」「お安い御用みたいだが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...安い日當ぢや斯うは稼(かせ)げねえよ」野幇間の善吉は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...とても安い價を言つてゐるからだつた...
長谷川時雨 「桑摘み」
...三十錢は安いやうでまだ高いがこれは單(たん)に觀劇料ばかりではない...
長谷川時雨 「むぐらの吐息」
...いかにも帆船の方が運賃は安いが...
服部之総 「黒船前後」
...安いも高いもその日の相場に定(き)まったものを...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...昼の終り、菊田・上山と那波支配人のとこへ年始に行き、又、天ぷらが食ひたくなって、名物食堂のハゲ天、しこたま食って、三人で五円足らず、此処は安い...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...日増に値段の安い酒を飲んで二日酔...
牧野信一 「新興芸術派に就いての雑談」
...カールは物価の安いジェネバへ引越そうかと思った...
宮本百合子 「カール・マルクスとその夫人」
...お負(まけ)に小綺麗(こぎれい)な所で店賃の安い所へ越したいから...
森鴎外 「雁」
...思いようによっては物がよいだけに安いとも言えよう...
柳宗悦 「全羅紀行」
...家賃の安い郊外へ引越しているという...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...梅暦(うめごよみ)の挿絵(さしえ)で見るような萩(はぎ)の籬(まがき)で一軒家、家賃も安いし、近所も気楽である...
吉川英治 「松のや露八」
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