...ところどころに孤立したイタリア松と白く輝く家屋の壁とは強い特徴のある取り合わせであった...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...決して各領域の芸術に独特な孤立した秘伝にどこまでも接着しているものではいけないことになる...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...その中に孤立した物質が位置を占めているのではない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...原子的に孤立した個々の単位と考えられてならない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...もし孤立したものならば最後の統一としての論理にぞくすることは出来ない筈だから)...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...多少とも社会の水準面から孤立した一切の文化物をば...
戸坂潤 「思想としての文学」
...自己中心的な孤立した精神の人々であった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...最も孤立した家の最も奥深い室であった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...言ひ過ぎた………言ひ過ぎだ………!」さう次の瞬間に脳膸が孤立したやうになつて感じられた時...
中原中也 「蜻蛉」
...現代の社会は孤立した人間の集合体に過ぎなかった...
夏目漱石 「それから」
......
仁科芳雄 「株式會社科學研究所の使命」
...南東を受けた大きな窓一ぱいに遠く雪を戴いた山々が一列に並んで、時刻はもう十九時(午後七時)を過ぎているのに日中の光のまだ残ってる碧空に、くっきりと鮮やかな空劃線(スカイライン)を描き出してる美しさ! 尖峰の数は目分量で三十から四十もあろうか? 鋭くとんがったり、おんもりと円味を見せたり、そぎ落されたようなのや、曲りくねったのや、威儀を正したものもあり、無造作に坐ったのもあり、孤立したもの、寄り集まったもの、思い思い勝手な方向を向いて、実際は比較的近いのも比較的遠いのもあるらしいが、距離のために一列になって見え、全体として、いかにも清らかに鮮やかに花やかに、且つ、消えたばかりの夕映の名残を浴びて皺襞の陰影が甚だ繊細な微妙なものでさえあった...
野上豊一郎 「吹雪のユンクフラウ」
...恐らく孤立したものではないであらう...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...私は阿部襄氏と共に浅虫臨海実験所構内の全く孤立した四坪ばかりの建物の中で観察を試みました...
武者金吉 「地震なまず」
...だが山間の孤立したこんな町が...
柳宗悦 「雲石紀行」
...もそっと孤立した警固によい地形におけとの厳命でござりますれば」どこ? と訊いても...
吉川英治 「私本太平記」
...孤立したとなると...
吉川英治 「新書太閤記」
...こうして、彼は孤立した...
吉川英治 「新書太閤記」
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