...予は孑然(けつぜん)たる征旅の客(きやく)の深山大沢(だいたく)を恐るるが如く...
芥川龍之介 「続野人生計事」
...下水の孑孑がそろ/\蚊になり出す頃に...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...そんな湯呑には孑孑(ぼうふら)が居ると不可(いけ)ません...
泉鏡花 「浮舟」
...もぐり沙魚の孑孑(ぼうふら)だ...
泉鏡花 「薄紅梅」
...孑孑め、女だって友だちだ、頼みある夥間(なかま)じゃないか...
泉鏡花 「薄紅梅」
...孑孑が這上(はいあが)って...
泉鏡花 「薄紅梅」
...どうも孑(ぼうふら)の群や蚊柱(かばしら)の運動を聨想させる...
寺田寅彦 「雑記帳より(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...無有孑遺(げついあることなし)...
寺田寅彦 「颱風雑俎」
...孑(ぼうふら)が水から発生すると考えるよりも一層非科学的である...
寺田寅彦 「短歌の詩形」
...孑子(ぼうふら)よりもまだ小さな黒点が...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
......
正岡子規 「俳人蕪村」
...そりや孑孑(ぼうふら)は溝(どぶ)の中でうよ/\してゐるのよ...
三島霜川 「平民の娘」
......
南方熊楠 「十二支考」
...孑孑(ぼうふり)また十手を振り廻すごとく転がり落つとも...
南方熊楠 「十二支考」
...負傷した蝮が孑孑(ぼうふり)様に曲り動いて予の足もとに滑り落ち来れるに気付き...
南方熊楠 「十二支考」
...「干旄孑孑上途程...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...童歌はこういっている……八九年間ハジメテ衰(オトロ)エント欲ス十三年ニ至ッテ孑遺(ケツイ)無(ナ)ケン到頭(トウトウ)天命帰ス所アリ泥中(デイチュウ)ノ蟠龍(ハンリュウ)天ニ向ッテ飛ブこれをあなたはどう判じられるか? ……」「さあ...
吉川英治 「三国志」
...孑孑(ぼうふら)を掌(て)に掬(すく)って...
吉川英治 「新書太閤記」
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