...嬌娜(しなやか)に振返(ふりかへ)つた...
泉鏡太郎 「艶書」
...またその無愛嬌(ぶあいきょう)なしがみッ面(つら)は持ち前のことであるから...
岩野泡鳴 「耽溺」
...お鳥はまた客にも愛嬌のかげさへ見せず...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...忽ち頭上に嬌聲あり...
大町桂月 「春の筑波山」
...ようこそお寄りくださいました」婆さんは愛嬌(あいきょう)を見せながら季和を迎えて前(さき)に来ていた二三人の客といっしょに夕飯を喫わせた...
田中貢太郎 「蕎麦餅」
...此方(こなた)に紅菊(くれなゐぎく)の徽章(きしよう)つけし愛嬌(あいけう)沢山の紳士達の忙しげなるは接待係の外交官なるべし...
徳富盧花 「燕尾服着初の記」
...但しこの酒類は有料なのが愛嬌だった...
豊島与志雄 「化生のもの」
...――とのべつに弁じたのは愛嬌(あいきょう)のあるお爺(じい)さんだ...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...お染さんが」お今は持前の愛嬌を何處かへ置き忘れでもしたやうに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...僕は鱒二のそれは彼独特の単なる愛嬌であらうと思ってゐたので悲しみもしなかったのであるが...
牧野信一 「喧嘩咄」
...クリッとした目に愛嬌のある丸顔の圓太郎がひと言しゃべるたび...
正岡容 「圓太郎馬車」
...実に愛嬌のあるものだった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
...記者はさも消息通らしい筆つきで書いてゐるのが寧ろ氣の毒な程愛嬌であるけれども...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...女史の愛嬌たっぷりな如何にも魅力に富んだ面にもかかわらず...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...ひどく嬌めかしい睨みかたで...
山本周五郎 「風流太平記」
...艶や愛嬌で人気を集める連中と違い...
山本笑月 「明治世相百話」
...愛嬌のある禿頭の老人...
山本笑月 「明治世相百話」
...わずかの愛嬌さえたたえていた...
吉川英治 「新書太閤記」
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