...それは顔のしゃくんだ円髷(まるまげ)の女で昨夜(ゆうべ)見た婢の一人であった...
田中貢太郎 「牡蠣船」
...牡蠣船は艫(とも)の右の障子が開(あ)いてな婢(じょちゅう)が何時(いつ)かの処に坐って琵琶を弾いていた...
田中貢太郎 「牡蠣船」
...元豊は自分の室へ入ると婢を出した...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「小翠」
...室の中では母親が彼(か)の婢と並んで裁縫(さいほう)をしていた...
田中貢太郎 「水面に浮んだ女」
...婢が膳をさげて往くと...
田中貢太郎 「立山の亡者宿」
...小婢がもうそこに来ていた...
田中貢太郎 「雷峯塔物語」
...小婢(こおんな)も来た...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...籠(かご)の柄は婢僕(ひぼく)の勤めを語る...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...以二婢千人一自侍といへる...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...第一は婢女(をんな)どもの手前奥様の威光が削(そ)げて...
樋口一葉 「十三夜」
...婢僕(ひぼく)を使わず...
福沢諭吉 「旧藩情」
...「いっそもうこうして婢として誰にも知られずに一生を終えたい」――女はいつかそうも考えるようになった...
堀辰雄 「曠野」
...わたしの見知らぬ三十歳ぐらゐの小綺麗な下婢だつた...
牧野信一 「茜蜻蛉」
...ところへ王の婢来り鬱金(うこん)を求めると胡椒...
南方熊楠 「十二支考」
...婢は「おいらん」を以て人間の最(もっとも)尊貴なるものとしている...
森鴎外 「細木香以」
...しばらくして二郎は口を開いた「この邸では奴婢(ぬひ)のなにがしになんの為事をさせるということは...
森鴎外 「山椒大夫」
...五十歳以上の下婢(かひ)を何人か置くほか...
山本周五郎 「山彦乙女」
...庖丁人(ほうちょうにん)やお下(しも)の婢(おんな)たちであったろう...
吉川英治 「新書太閤記」
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