...何んでも妻君の顔色(がんしよく)が曇つた日は...
石川啄木 「雲は天才である」
...君の妻君は君を決して怪(あや)しみはしないだろう...
海野十三 「海底都市」
...自分は手を下さずして君の妻君を殺させたといっているのだからね...
海野十三 「不思議なる空間断層」
...同宿のお遍路さんの妻君は顔も心も十人並だが...
種田山頭火 「行乞記」
...妻君は品(ひん)のいい静かな女であった...
夏目漱石 「思い出す事など」
...その妻君の娘だからこうだろうといった順序で...
夏目漱石 「こころ」
...また芸者の妻君を羨しいなどというところは教師としては口にすべからざる愚劣の考であるが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...その鼻毛を妻君の顔の前へ出す...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...Hの妻君はこの留置所で半月程暮したことがあつた...
北條民雄 「月日」
...頬を腕に載せて首を横にしたまゝ薄目を閉ぢたり開いたりしてゐる私の眼に妻君とりら子の姿がちらちらと映つてゐた...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...「妻君は連れて行かないで一人でゆつくり靜養して來るさ...
正宗白鳥 「假面」
...是非お登和さんを大原に遣(や)れと無理にも説き付けて下さいませんか」妻君「それは私よりも良人(やど)が帰りましたらば良人に言わせた方がいいでしょう...
村井弦斎 「食道楽」
...世間では主人公独(ひと)りが料理屋へ往って無駄な贅沢をして妻君は家で香の物や茶漬で飯(めし)を食うという悪い風もあるが...
村井弦斎 「食道楽」
...ところで牛肉の味噌吸物はどうしてお拵えなすったのです」妻君「これは普通(なみ)の落し味噌のように...
村井弦斎 「食道楽」
...妻君が喇叭管(ラッパかん)破裂から腹膜炎を起こして臥床していた...
山本周五郎 「青べか日記」
...高梨の妻君が夕食の菜を持って来て呉れた...
山本周五郎 「青べか日記」
...高梨の妻君に云わせると「色気のついた眼」である...
山本周五郎 「青べか日記」
...「……マア……可哀相に……留守番役のおふくろが死んだもんじゃけん」「キット流れ渡りの坑夫のワルサじゃろ……」その囁(ささや)きを押しわけてこの家(や)の若い妻君が帰って来た...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
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