...私は御同業の芸術家諸君を妄(みだり)に貶しめる無礼もなく...
芥川龍之介 「龍村平蔵氏の芸術」
...なんぞ妄言をなすのはなはだしきや...
井上円了 「おばけの正体」
...全部虚妄(きょもう)になったのに...
梅崎春生 「Sの背中」
...なか/\そう云う邪念妄想(もうそう)を育てゝいる暇はなかった筈である...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...離れたらその間に邪念妄想が起る...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...いや妄想家だと思つたことである...
種田山頭火 「其中日記」
...そのまま縄を蛇と見るものは衆生(しゅじょう)の妄想といたしましても……現実多くの人の煩悩(ぼんのう)は...
中里介山 「大菩薩峠」
...「貴方はまだ何か考えてるんですか?」ウージェーヌは虚飾が生み出す妄想がこの瞬間にある種の女達の心を捉えるものであることを理解していなかった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...もの静かなる漠々たる明朗さに一切の疑惑と妄迷を呑み込んだ The Lethe(もの忘れ河)となつて...
牧野信一 「バラルダ物語」
...また妄語して他人を罰せしめ愉快と心得た奴は...
南方熊楠 「十二支考」
...虚妄にとりつかれた「新劇くずれ」どもは...
三好十郎 「俳優への手紙」
...二酒は末法(まっぽう)時代の濫用妄用が起こる以前...
柳田国男 「木綿以前の事」
...それならばこの青年は一種の誇大妄想狂みたような変態的性格の所有者ではないか知らん...
夢野久作 「死後の恋」
...そのトリック式白鷹先生の存在を百二十パーセントに妄信させられていた……私と同様な気軽な...
夢野久作 「少女地獄」
...妄想している……何かの夢を見ている...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...これから先の話を聞いてそんな錯覚や妄想に陥ると...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...あらゆる妄動(もうどう)と醜態を世に暴露(ばくろ)してしまった...
吉川英治 「黒田如水」
...蜂の巣をついたような妄動(もうどう)があらわれ出した...
吉川英治 「新書太閤記」
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