...見る対象としての山の最も好もしいのは初雪の頃である...
石川欣一 「可愛い山」
...殊に彼の最も好もしいことは...
宇野浩二 「質屋の主人」
...それでいて好もしい...
鷹野つぎ 「虫干し」
...わずかに円城寺の智證大師坐像の好もしい作が頭に浮ぶくらいである...
高村光太郎 「本邦肖像彫刻技法の推移」
...その眼が一種間のぬけた好もしい感じを与へました...
竹久夢二 「ある眼」
...風雅なくぐり門のある裏町は好もしいものです...
竹久夢二 「砂がき」
...「春」という字は音が朗(ほがら)かで字画が好もしいため...
竹久夢二 「はしがき」
...噂に聞いていた兄の駐在官(レジデント)の風貌なぞとはまるで別人種のような好もしい印象を与えたのであったが...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...この稀有な視覚型の詩人の視野においては、「簑(みの)と傘とがもの語り行く」道のほとりに、或は「人住みて煙壁を漏る」陋屋(ろうおく)の内に、「春雨や暮れなんとしてけふもあり」という情景も床しく、「五月雨や仏の花を捨てに出る」その花の褪(あ)せた色も香も、「秋雨や水底の草蹈(ふ)みわたる」散策子の蹠(あしうら)の感覚も、「楠の根を静かにぬらす時雨」の沈静な風趣も、悉く好もしい...
辰野隆 「雨の日」
...あまり好もしい状態ではない...
種田山頭火 「其中日記」
...父ははつらつとした好もしい青年であったと知った...
壺井栄 「二十四の瞳」
...しかし釉(うわぐすり)の色が何となく美しく好もしいので試しに値を聞くと五拾銭だという...
寺田寅彦 「ある日の経験」
...それは何かうまく云へないまでも大変我乍ら好もしいことのやうに思はれてならない...
中原中也 「一つの境涯」
...かへつて大層好もしい場所になつてゐるかのやうな言ひぶりだつたが...
堀辰雄 「おもかげ」
...やつぱり村の野天やアバラ屋で古風な蓄音機に合せて村の友達連と踊るよりは此方の方が遥かに好もしい...
牧野信一 「川蒸気は昔のまゝ」
...好もしいこととして信じてゐた...
牧野信一 「競馬の日」
...どちらかと問はれゝばこの種の職人の方が好もしい...
牧野信一 「毒気」
...その好もしい点を言って見ようとすると...
魯迅 佐藤春夫訳 「故郷」
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