「奢」の意味
贅沢で浪費すること
小説での「奢」の使い方
...しかもあのクレオパトラは豪奢(ごうしゃ)と神秘とに充(み)ち満(み)ちたエジプトの最後の女王ではないか? 香の煙の立ち昇る中に...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...彼れがすばらしい金持になつて或る処に豪奢な暮らしをしてゐるのだ...
伊藤野枝 「火つけ彦七」
...今夜は奢るから、一緒につきあえ」と、私はいきなり声をかけた...
海野十三 「宇宙尖兵」
...樹明君が奢るといふので...
種田山頭火 「行乞記」
...焼酎を奢つて貰つて飲みかはす...
種田山頭火 「旅日記」
...もう二三本私が麦酒を奢ってあげましょうよ...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...ソバを奢ってやろうといって...
豊島与志雄 「別れの辞」
...金偏に良という字なんぞを一つ奢(おご)っていただくわけには参りますまいか」「金偏に良なんていう字は無い...
中里介山 「大菩薩峠」
...今日(けふ)は己(おれ)が奢(おご)つたから...
夏目漱石 「それから」
...華奢で、ちよいと良い男で、猫のやうに物靜かで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二十一になる華奢なお辰では...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...百姓の子のくせに華奢(きやしや)な育ちで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの内儀は見かけは華奢(きやしや)だが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「極りなんか惡がる面(つら)ぢや無いぜ、お前は」「極りの方で惡がる面でせう、その台詞(せりふ)は何度も聽きましたよ、――ところがね、親分、あつしが、生れて始めて、戀文(こひぶみ)をつけられたとしたらどんなもんです」「ウフ、ツ」「嫌だなア、さう言ふ下から、親分は直ぐ笑つてしまふでせう」「笑はないよ、笑はないと言つたら、金輪際(こんりんざい)笑はないよ、俺は今、死んだお袋のことを考へてゐるんだ」「笑はなきや言ひますがね、天地紅(てんちべに)の半切(はんきれ)に、綺麗な假名文字(かなもじ)で、――一と筆(ふで)しめし上げ※(まゐらせさふらふ)――と來ましたね、これならあつしだつて讀めますよ」「その手紙は何處にあるんだ、俺が讀んだ方が早く埒(らち)があきさうだ」「口惜しいことに、書いた娘に取り戻されてしまつたんで、もう讀んだ上は要らないでせう、とグイグイ」「何んだいそのグイグイといふのは?」「丸い肱(ひぢ)で、あつしの脇を小突いたんですよ」「まあ、そんなことは、いづれ春永(はるなが)に伺ふことにして、手紙の文面は」「一と筆(ふで)しめし上げ參らせ候(そろ)」「それはわかつた、その先は?」「八五郎親分樣には、いよ/\御機嫌のよし、目出度く存じ參らせ候(そろ)」「わかつた、その先は?」「今夜四つ過ぎ人目を忍び中坂下の井戸のところまで御出で下されたく、命をかけて待ち上げ參らせ候、かしく――と、斯う言ふ手紙を、親分に見せられますか」「相手は誰だ」「こと――とだけ、何んにも書いちや居ません、でも若くて綺麗な女には違ひありませんね」「恐ろしい早合點だな、どうして若くて綺麗なんだ」「文使(ふみつか)ひの親爺が言ひましたよ、――親分、奢つて下さいよ、この手紙を、十九か二十歳(はたち)の可愛らしい娘に頼まれましたよ、――とね、それから」「まだあるのか」「あとは口上で、――決して怪しい者では無い、お目にかゝればわかります、どうぞ助けると思つて、あの井戸のところまで、お出で下さい――と」「行つて見たら、お化(ばけ)が出たといふ話ぢやないのか」「そんな間拔けな話ぢやありませんよ、現にこのあつしが」八五郎は首を縮(ちゞ)めてニヤニヤするのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...奢(おごり)を嫌つた金持らしいたしなみでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...好んで紛華奢靡(ふんかしゃび)の地に足を容(い)れ...
森鴎外 「渋江抽斎」
...白銀の船首を飾った華奢なゴンドラは...
横光利一 「欧洲紀行」
...奢れよ」「飲もう」「祝杯だ」庄次郎は...
吉川英治 「松のや露八」
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