...奇態な題と考える人があるかも知れぬ...
丘浅次郎 「境界なき差別」
...結構どころか、奇態であった...
太宰治 「乞食学生」
...山海万里のうちにはおのずから異風奇態の生類(しょうるい)あるまじき事に非(あら)ず...
太宰治 「新釈諸国噺」
...その甲斐(かい)もなく三十年連続の落選という何の取りどころも無き奇態の人物に御座候えども...
太宰治 「花吹雪」
...といったような奇態な電車である...
寺田寅彦 「軽井沢」
...神が本当に存在するというのが不思議でも奇態でもなくって...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...またいたるところに絶えず由来のわからない奇態なふしぎな醜い下品な言葉が出てくる...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...それ證據(しようこ)にや酒(さけ)飮(の)んだ明日(あした)ぢや面(つら)洗(あら)あ時(とき)つる/\すつ處(とこ)奇態(きてえ)だな...
長塚節 「土」
...龕灯(がんどう)いらずに物もさがせば細かい仕事もするという奇態な眼を持っているので...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...何といふ奇態なことだ? それは祭司の家の野菜畑にある鳩舎ぢやないか! 片つ方にも...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...綺麗な仕事を眺めてゐるうちに奇態な有頂天を覚えて...
牧野信一 「パンアテナイア祭の夢」
...奇態と云っても……まあ好いだろう……それに近い...
松永延造 「職工と微笑」
...「奇態な壺ですな...
松永延造 「職工と微笑」
...ほんとに奇態な変り者だ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...さて鮫の一類に撞木鮫(しゅもくざめ)英語でハンマー・ヘッデット・シャーク(槌頭の鮫)とて頭丁字形を成し両端に目ありすこぶる奇態ながインド洋に多く欧州や本邦の海にも産するのが疑いなくかの佐比神だ...
南方熊楠 「十二支考」
...その直隣りのアイヌ人がかくまで鶏に無頓著(むとんじゃく)だったは奇態だが...
南方熊楠 「十二支考」
...奇態に記憶のよい男で...
南方熊楠 「十二支考」
...奇態なる地上の群生動物にすぎない...
吉川英治 「新書太閤記」
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