...東西を打って一丸とする太夫元――後年...
中里介山 「大菩薩峠」
...五「いや、御尤(ごもっと)もでございますよ、太夫元さま、そのお見立ては、さすがに勘所(かんどころ)でございます、実は、わたくしも先年、まざまざと心中者の最期を見届けた覚えがございますんで、いま思い出しても変な気分になりますが、それは、いま太夫元さんのお話とは違いまして、年頃寝頃という頃合いの女夫仲(めおとなか)でござんしてな、ところはやはり大津の浜辺、御存じの吾嬬川(あづまがわ)の石場の浜へ打上げられたのが、しっかりと抱き合った美しい年頃の心中者」こう語り出でたのが、幾分か今までの凄味を消して、なんとなく艶(つや)っぽいような、物の哀れを添えることになりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...これは一座の太夫元...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...四「誰も外へ出た者はあるめえな」「へエ」太夫元の藤六は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一體誰がお松を殺したんでせう」太夫元の藤六は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...太夫元の藤六夫婦は相模(さがみ)のもの...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...太夫元の藤六夫婦を始め...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それは太夫元がふと恐しい密謀を洩れ聞いたので...
長谷川時雨 「竹本綾之助」
...彼らは今度の太夫元の見かけのいかめしいにもかかわらず...
正岡容 「寄席」
...髷を細く結(ゆ)った、四十あまりの男は、丁寧(ていねい)に、菊之丞の前に挨拶して、「大分、時刻が遅うござりますが、太夫元の方で、是非お耳に入れて、お喜ばせ申した方がいいと申しますので、出ましたが、――」と、言いながら懐中(ふところ)から、書類のようなものを取り出して、「まあ、御覧なさいませ、初日から、五日目まで、高土間(たかどま)、桟敷ももうみんな、売切れになりました」菊之丞は、拡げられた香盤(こうばん)をのぞき込む...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...太夫元からは鶴ちゃんの病状が病状故若し避病院へでもやられては興行をさし止められるから...
矢田津世子 「旅役者の妻より」
...今もこちらの太夫元が来て...
吉川英治 「江戸三国志」
...例のいかもの部屋の太夫元へ...
吉川英治 「江戸三国志」
...先生」「太夫元の先生」「曲独楽(きょくごま)の小屋にいる易者の先生」「先生ッてば」「寄ってらッしゃいよ」鬼灯(ほおずき)を舌に浮かせてさえずりました...
吉川英治 「江戸三国志」
...太夫元にもきっぱりと断っておくれ――...
吉川英治 「江戸三国志」
...町内の会所へ届け出るやら太夫元が来るやら...
吉川英治 「江戸三国志」
...太夫元の使いとして来た男を追い払ったことばは...
吉川英治 「江戸三国志」
...太夫元から頼まれて...
吉川英治 「江戸三国志」
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