...それのみが今の僕に残されている唯一の隠れ家だとは!――君の夥(おびただ)しい気苦労のただ中へ...
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven、フランツ・ゲルハルト・ヴェーゲラー Franz Gerhard Wegeler、エレオノーレ・フォン・ブロイニング Eleonore von Breuning、ロマン・ロラン Romain Rolland 片山敏彦訳 「ベートーヴェンの生涯」
...その数(かず)いづれも夥(おびただ)しきが中(なか)に余の一見して長く忘るる能はざるものは...
永井荷風 「江戸芸術論」
...彼等がいま帰って行こうとする方向から夥(おびただ)しき人が走って来て...
中里介山 「大菩薩峠」
...そのあたりの空気を動揺させること夥(おびただ)しい...
中里介山 「大菩薩峠」
...背負い切れないほどの夥(おびただ)しい財産と...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...謡曲の「草紙洗」は唯一の探偵物語であるが浄瑠璃には非常に夥しい...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...多分阿夜子夫人には夥(おびただ)しい財力があり...
野村胡堂 「法悦クラブ」
...夥しいガラス壜が気味悪く残つてゐる処や...
原民喜 「廃墟から」
...ズイドウ虫や瘤穴(こぶあな)の痕(あと)が夥(おびただ)しくて...
牧野信一 「鬼涙村」
...その尾に夥(おびただ)しく節あり...
南方熊楠 「十二支考」
...一の一夥しい煤煙の爲めに...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...後(うしろ)の方に当つて人音(ひとおと)夥(おびただ)しく近づき来るものあり...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...地藏樣のやうだといふので村中の評判の惡いこと夥しい...
横瀬夜雨 「春」
...夥(おびただ)しい山吹色の黄金が...
吉川英治 「魚紋」
...南方ハ高山ニシテ夥(オビタダ)シク白銀ヲ産ス...
吉川英治 「三国志」
...夥(おびただ)しく麾下(きか)に加わって...
吉川英治 「新書太閤記」
...削ぎ立った夥(おびただ)しい切株が絶好の鹿砦(ろくさい)を形造っている...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...正面の仏壇の夥しい累々とした位牌だった...
若杉鳥子 「旧師の家」
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