...雨に濡れながら夜を明かすなるべしとて...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...そこで一夜を明かすことにして雨戸に手をかけると...
田中貢太郎 「指環」
...寝苦しい一夜を明かす...
谷譲次 「踊る地平線」
...野球戦の入場券一枚を手に入れるために前夜からつめかけて秋雨の寒い一夜を明かす勇敢な人たちの話は彼を驚かし感心させた...
寺田寅彦 「野球時代」
...葉子も彼の書斎で夜を明かすこともあった...
徳田秋声 「仮装人物」
...夜を明かすこともあった...
徳田秋声 「黴」
...大木の根本で一夜を明かすことになった...
豊島与志雄 「自由人」
...毎晩負傷者の傍(そば)で夜を明かすのをやめさすのは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...気味の悪い一夜を明かす...
中島敦 「光と風と夢」
...古りし伽藍に夜を明かす...
夏目漱石 「鬼哭寺の一夜」
...僕達はあの駅前の宿屋で一夜を明かすだろう...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...そこに投錨(とうびょう)して一夜を明かすことになった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...大尉の家の広い庭で夜を明かすことにした...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...若き日は安げなきこそをかしけれ銀河の下(もと)に夜を明かすなどこの歌は大正十年版の第十六集「太陽と薔薇」にあるのだから四十三四歳の作である...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...でも一夜を明かすのもままならない仮の宿でさえ...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...――そして一緒にこの恐ろしい夜を明かすことにしよう」私の取りあげた古い書物はラーンスロット・キャニング卿(きょう)の『狂える会合』であったが...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「アッシャー家の崩壊」
...このまま夜を明かすこともできません...
吉川英治 「三国志」
...おとといの夜半(よなか)、ここの木賃宿を叩いて、久しぶりの訪れに、木賃の老爺(おやじ)を驚かせた宮本武蔵は、一夜を明かすと、鞍馬寺(くらまでら)へ行って来ると断って出かけたまま、きのうは一日姿を見せなかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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