...むざんやミイラにされてしまうおそれが多分にあるので...
太宰治 「十五年間」
...君主は地主としての性質を多分に具えていたのではないか...
津田左右吉 「建国の事情と万世一系の思想」
...地震現象の機構の根本的な研究に最も有用な資料を多分に供給するものであろうが...
寺田寅彦 「時事雑感」
...多分にマヌーバー的なものにあるだろう...
戸坂潤 「思想議会たるを知れ」
...単にアルコール性飲料との意味合を多分に持つ...
豊島与志雄 「風俗時評」
...慰安の時間は多分に与えられて...
中里介山 「大菩薩峠」
...文学や音楽などのいわゆる芸術の力をも多分に借りる必要があるであろう...
中谷宇吉郎 「民族的記憶の名残」
...いゝところが多分にあった...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...清港亭――戸部町 (義太夫)金石亭――神奈川 (同)若竹――若竹町 (講談)松福亭――寿町二丁目 (同)高橋亭――戸部町 (同)日吉亭――伊勢佐木町 (同)万竹亭――亀の橋 (浪花節)寿亭――賑町 (同)富松亭――同 (同)色川亭――野毛三丁目 (源氏節)どこもみな御多分に洩れなかった...
正岡容 「寄席」
...気高(けだか)いところは多分に持っていたが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...妻君の眼をのがれてその女のところへ泊りにゆく目的も多分に含まれていたらしい...
山本周五郎 「陽気な客」
...簡単な石版色刷で五枚一組の御多分に漏れぬ代物...
山本笑月 「明治世相百話」
...しかしこれに逆行する反対の利己的感情がまだ多分に残っていますから...
与謝野晶子 「階級闘争の彼方へ」
...なほ多分に、この提唱に就て、ここには云ひ洩らしてあることもある...
吉川英治 「折々の記」
...劉玄徳も多分に洩れず...
吉川英治 「三国志」
...多分に安心していたのであるが――ついに味方の帷幕(いばく)にあっては...
吉川英治 「新書太閤記」
...わけても第一の惧(おそ)れは多分にある...
吉川英治 「新書太閤記」
...まだ山犬の性が多分に脱化しきれない――野獣から家畜への過渡期にあるのと同様な――山侍の一人だった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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