...「まどき」の名が盛んなるに伴(つ)れて思案外史の名もまた段々と聞えて来た...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...ただ黙って肯(うなず)くより外なかった...
海野十三 「獏鸚」
...やはりアラビア人の石炭人夫を使ふ外はないと...
鈴木三重吉 「勇士ウ※[#小書き片仮名ヲ]ルター(実話)」
...れいの女装の男は階下へ、彼のために傘と下駄とを持つて行き、破れた障子の中へ首を突込むと、中の者に何やら云ひ、それから大きな声で、「おほきに」と、挨拶して彼を促して、外へ出た...
武田麟太郎 「釜ヶ崎」
...伊右衛門はお岩を散ざんに撲っておいて外へ出て往った...
田中貢太郎 「四谷怪談」
...ざくざくした石炭殻の路次口から駒下駄(こまげた)の音をさせて外へ出て行った...
徳田秋声 「黴」
...彼等(かれら)は外(そと)の壁際(かべぎは)から麁朶(そだ)の一把(は)を持(も)つて行(ゆ)く者(もの)も有(あ)つた...
長塚節 「土」
...ちょっと意外に感じたことがある...
中谷宇吉郎 「百科事典美談」
...按摩夫婦の二人の外は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...外からつけられた習慣に我知らずつり込まれてしまって...
羽仁もと子 「おさなごを発見せよ」
...――冬子も此頃では外国にゐる亭主の処へ帰つても好いらしい気持もあるやうだし...
牧野信一 「鶴がゐた家」
...一円八十銭の作業服自弁、時間外に掃除...
宮本百合子 「工場労働者の生活について」
...外面に現われる事柄よりも内面より発する事柄の方に...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...スマ小麦の外皮をフスマというわけは...
柳田國男 「食料名彙」
...うしろの板が外れやがったんだな」と安達はいい...
山川方夫 「その一年」
...自滅する外はないのだ...
夢野久作 「鼻の表現」
...荊州城の内外には...
吉川英治 「三国志」
...自分は一生、北辺の一隅から動くまいと思っても、天下がうごく、時雲は案外、迅(はや)いものです」「さて、そう思うと、努(つと)めて長生きすることですな」「命を愛さぬような武人は語るに足りません」と、三成は、きっぱりいって――「ですから、自分などは、大坂城中でも、第一の臆病者と、いつも同じ小姓部屋出身の荒武者どもから爪弾(つまはじ)きです」「ははは...
吉川英治 「新書太閤記」
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