...藁ずきの紙にもあるか君が身は瀧見に行かず雨づゝみするかえし雨雲のおほひかくさば二荒山行きて見るとも多岐見えめやも此(この)夕長塚来りて...
伊藤左千夫 「滝見の旅」
...茄子畠(なすばた)は紺一色や秋の風黄葉(もみじ)して隠れ現る零余子蔓(むかごづる)けふの日も早や夕暮や破芭蕉(やればしょう)十月二十三日 鎌倉俳句会...
高浜虚子 「六百句」
...そこには夕暗にも著(しる)く...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...ふたゝびこゝで白髪を剃るどうでもこゝにおちつきたい夕月・朝風の青蘆を切る□・これだけ残つてゐるお位牌ををがむ□・あるだけの酒のんで寝る月夜・吠えてきて尾をふる犬とあるく・まとも一つの灯はお寺昨夜は幾夜ぶりかでぐつすり眠つたが...
種田山頭火 「行乞記」
...夕立が来てくれさうな雷鳴だつたが...
種田山頭火 「旅日記」
...毎日の仕事に疲れた頭をどうにかもみほごして気持ちの転換を促し快いあくびの一つも誘い出すための一夕の保養としてはこの上もないプログラムの構成であると思われる...
寺田寅彦 「自由画稿」
...彼が夕飯(ゆうめし)を済ましてまた書斎へ引き取った後(あと)なので...
夏目漱石 「道草」
...折からの春の夕陽が...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...貴方はあたしと夕食をして」彼女は抜け目のない様子で言った...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...夕祷(アンジェラス)の鐘の音を聞きすますときのように...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...然も何となくギロギロしているものなんだがなあ……」と彼は或る夕方嘆息して云った...
松永延造 「職工と微笑」
...爽やかな夕立は歓喜の雨脚を輝やかせて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...夕顔の花の家の人は源氏を知らなかったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...空は凄いように吹き研(と)がれ、夕月が、車を追っかけてくる...
吉川英治 「随筆 新平家」
...いつか夕暮の散歩の方を...
蘭郁二郎 「鱗粉」
...」永い一日を結ぶ夕食の卓には...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...同日夕方、トルレスは碇泊中のゴンサロ・バスのジャンクに移り、フロイスはフェルナンデスと共にドン・ペドロの帆船に乗った...
和辻哲郎 「鎖国」
...一方空蝉(うつせみ)や夕顔との恋は...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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