...………信輔は壜詰めの牛乳の外に母の乳を知らぬことを恥ぢた...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...壜(びん)の口からお酒を一雫(ひとしずく)と思いましたが...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...壜の上にはってあるレッテルを一々見ては...
海野十三 「火星兵団」
...大きな硝子壜(ガラスびん)に入って全部で二十五個だった...
海野十三 「疑問の金塊」
...酒の壜(びん)と盃(さかずき)とソーダ水の筒とがのっている...
海野十三 「爆薬の花籠」
...といつて人傳てに僕に劇藥と書いたレッテルを貼つた壜に...
小穴隆一 「二つの繪」
...書物(しょもつ)の側(そば)にはいつもウォッカの壜(びん)を置(お)いて...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...卓子のうえのシャンパンの壜をためつすがめつした...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...小さな壜を片手に持ったままお清が上半身を見せた...
豊島与志雄 「黒点」
...壜(びん)の中に侏儒(しゅじゅ)をでも孵化(ふか)させるために蒸留器を大事に温(あたた)めてる...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...」グランテールは二本目の壜に手をつけた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その小壜を飲みほしてしまった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...……一体この三鞭酒(シャンパン)の壜がどうしたというんだ...
久生十蘭 「魔都」
...少し大振りを試みると私は五体が硝子の壜に化したやうな寒さに戦くのであつた...
牧野信一 「海棠の家」
...シラキウス産のとろりとした一壜の古ウヰスキイを持参してゐたのである...
牧野信一 「三田に来て」
...菓物(くだもの)のシロップを沢山拵(こしら)えておいてそれを湯冷(ゆざま)しの水へ注(さ)して壜(びん)へ入れて井戸の中か氷で冷しておけば美味しい飲料が何でも出来ます...
村井弦斎 「食道楽」
...一升壜が三本麥酒壜が三本――これらは皆カラであつた――ウヰスキイ(一本はカラ)二本が...
若山牧水 「樹木とその葉」
...手土産として持って来たこの一升壜は限りなく彼を喜ばせたのであった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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