...向うに夜霧を堰(せ)き止めていた...
芥川龍之介 「神神の微笑」
...人々の口は新村議の前でかたい堰をこんなふうに破ったのである...
犬田卯 「瘤」
...両眼より溢落(はふりおつ)る涙堰(せ)きあへず...
巌谷小波 「こがね丸」
...例(いつ)も例(いつ)も堰(せ)きあへぬ思(おもひ)豊かにて切(せち)にあらなむ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...それが堰堤の上に蟻(あり)が物を運ぶように群れ続いていた...
田中貢太郎 「海神に祈る」
...そうかといって私がまいりませなんだら世間のてまえかえって仲が堰(せ)かれるようになるとおもってわたしこそあんさんの妹にしてもらうつもりで嫁入りしましたといいますので...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...真ッ暗ナ布団ノ闇ノ中デ涙ガ堰(せき)ヲ切ッタヨウニパラ/\パラ/\ト頬ヲ伝ワル...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...そしてお互いの憎悪が堰を切ったあげくは...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...堰(せ)かれた二つの水のように...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...堰を切ったように...
火野葦平 「花と龍」
...お池の水が小さい堰塞(いせき)を踰(こ)して流れ出る溝がある...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...七番洗堰(あらいぜき)という持場を守っていたが...
山本周五郎 「契りきぬ」
...白い服を着たまま息堰(せ)き切って転がり込んで来た...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...つまりその滝の横に運河を掘ってその滝の上流を堰(せ)き止めて...
夢野久作 「近世快人伝」
...敵軍が堰(せき)を切って奔入してくるおそれがあるのでわざと間際まで知らせなかったのであるが...
吉川英治 「三国志」
...堰(せき)を作って...
吉川英治 「三国志」
...水道門の堰(せき)をきって...
吉川英治 「神州天馬侠」
...堰(せき)を切(き)って即時撤兵(てっぺい)は両軍媾和(こうわ)の原則だった...
吉川英治 「新書太閤記」
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