...科学の蜘蝶が張つた整然たるアンテナの巣よ蝟集する空中消息は豊麗な蝶々だ見上げる額に気象台の鋭角は颯爽たる意欲よああ 空に向つて垂れる氷柱(つらゝ)の先端つき刺された空は円形の青地図をひろげ見よ殺到する電波は世界の沿線を描いてゐる...
仲村渠 「気象台風景」
...氷嚢へぽたりぽたりと涙が垂れる...
夏目漱石 「虞美人草」
...壁の隅からぽたりぽたりと露の珠(たま)が垂れる...
夏目漱石 「倫敦塔」
...鼻名(びめい)を千載(せんざい)に垂れる資格は充分ありながら...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...教訓を垂れること厳粛であつた...
蜷川新 「天皇」
...大きくなり脾臓が下方に垂れるからである...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...黙ってうな垂れるお藤――自分の出過ぎた態度を後悔している様子が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...宙に向って頭を垂れるのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...涎(よだれ)が垂れるぢやないか」「へツ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どうしやうもございませんでした」庄兵衞は愼(つゝし)み深く眉を垂れるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...しかも訴訟当事者たちが待っている廊下へちょうど垂れることになる...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...私だちはしばらく首垂れるやうにしてゐた...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...小さい崖になつてゐて丸胴の埋め石へ苔からしぼられた清水が垂れる些(ささ)やかな音だ...
室生犀星 「名園の落水」
...しぶきをあびながら岩角に佇(たたず)んで糸を垂れる者が見える...
柳宗悦 「日田の皿山」
...元はだらりと垂れるからの名だったろうと思う...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...水の垂れるほど美しい姿が...
吉川英治 「べんがら炬燵」
...やがて下へ垂れるあたりになると大豆ほどの粒がつらなって...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」
...超人間的な神秘な力をもって人間を救い人間に慈悲を垂れる菩薩の姿だということである...
和辻哲郎 「偶像崇拝の心理」
便利!手書き漢字入力検索
