「垂」の意味
垂れる
小説での「垂」の使い方
...育ち卑しき涕垂(はなたら)しの兒女(こども)等を對手に送つてゐるのは...
石川啄木 「足跡」
...背後の大碧巌(だいへきがん)より一筋水晶の滝が杖を鳴らして垂直に落ちて仰ぐも尊い...
泉鏡花 「遺稿」
...大きな赤い乳房をだらりと垂れて...
鈴木三重吉 「桑の実」
...顔面にまで垂れかかる長い髪たば...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...垂レヲ普通ヨリ長イ目ニ垂ラシテイル...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...前垂がけに、半襟の附いた着物を着て、ずるりと火鉢の傍へ寄って来たお雪は、地の荒れた顔にだらけた笑いを浮べていた...
徳田秋声 「爛」
...がっくり頭を垂れていた...
豊島与志雄 「丘の上」
...水月(くらげ)のような耳垂(みみたぼ)を挾んだ時...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...しみつ垂れの傴僂(せむし)が――」「フーム」錢形平次もこれには唸らされました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...たつた一人しかございません」「――」ハツと首を垂れたのは奧方の妹のお淺でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...混沌と黒い口をあけている火口底のほうへ垂らされた...
久生十蘭 「地底獣国」
...屋根の雪解けて再び雨と降る更に涙にならんとすらん屋根の雪(第一変化)の解けて雨垂れになつて落ちる(第二変化)のを眺めてゐると...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...服もズボンも露が垂れるほど濡れてゐる...
北條民雄 「道化芝居」
...徐(しずか)に垂布(たれぎぬ)を後(うしろ)にはねて戸口に立ちおる...
ホフマンスタアル Hugo von Hofmannsthal 森鴎外訳 「痴人と死と」
...そんな薄情な言い草があるかい」「ヘイ」今松は頭を垂れた...
正岡容 「寄席」
...短かく真直で先が垂れている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「なぐり合い」
...雲は折々其山の頂からかけて一面に濃く中腹までも垂れ下つて過ぎて行く...
吉江喬松 「山岳美觀」
...漢室の宗親たる範を天下に垂れん」と...
吉川英治 「三国志」
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