...地味な写実的な手法で描きながら淡い詩情をただよはせるやうな戯曲によつて有望な新進戯曲家として認められてゐた...
宇野浩二 「思ひ出すままに」
...四間(けん)離れたら無地に見えそうな地味な着物を着て...
大阪圭吉 「銀座幽霊」
...黄色い暖い光りは富める家の奧深い茂みを越しておしやべりに夢中で裏手の往來を行く同じ年頃の氣の合つた四人の若い女工の白い顏や地味な姿にはつきりと照りつけて鳩の胸から出るやうな感嘆の聲を發さしめた...
千家元麿 「自分は見た」
...至って地味な経営で安全第一主義であるから...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...彼女はそのころよく地味な黒縮緬のたけの詰った羽織を着て...
近松秋江 「黒髪」
...地味な基礎研究がもっと進捗するまでは...
中谷宇吉郎 「宇宙旅行の科学」
...科学を実用化する地味な面の仕事を...
中谷宇吉郎 「科学と国境」
...地味な生活を持つ人に多いのも興味の深い傾向である...
野村胡堂 「楽聖物語」
...紬(つむぎ)の地味な袷...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この地味な忠義者の手柄のやうに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...地味な風をしておりますが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...地味な身扮(みなり)...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...地味な碁(ドラフツ)のほうが...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...階段を下りて駅に入る地味な男が二人おり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...一階は地味なカーテンと目隠しがあり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...ごく目立たない地味な仕事をしてゐて...
吉川英治 「折々の記」
...地味な蝙蝠羽織(こうもりばおり)と野袴(のばかま)とに変っているのである...
吉川英治 「宮本武蔵」
...しかしこの忍耐強い、地味なやり方は、スペイン人のフランシスコ会の進出によってかき乱されたのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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