...相当の雪囲いの出来ないような小屋は一つもなかった...
有島武郎 「カインの末裔」
...そして板囲いのなかをあっちこっち歩いて見たり...
徳田秋声 「黴」
...その周囲いっぱいに森々たる杉の木立をつき抜けて走りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...以前見た焼跡の板囲いのあたりまで来てしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...板囲いの中から一斉に跳り出した五人の新撰組が...
中里介山 「大菩薩峠」
...平次の遺骸を板囲いの中(うち)から運び出し戸板に載せて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「それじゃ囲いの中を見せて貰いましょうか」平次はガラッ八に眼で合図して...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そンなおせじは……お金の話しないつて云つたでせう?」わあつと四囲いちめん水つぽい秋の夜風が吹きまくるやうで...
林芙美子 「晩菊」
...ハイタは囲いの門を開け...
A. ビアス A.Bierce The Creative CAT 訳 「羊飼いハイタ」
...囲い場の柵に乾(ほ)してあった牧夫の赤い腹巻をひょいと角に引っ掛けて行って...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...(a)我々はここでもろもろの学問の限界とその最後の囲いを危なく致します...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...お袖に会ったかい?」真(ま)ひるの闇(やみ)夜になるとよくこの辺の売笑婦たちが集まってくる茶めし屋の葭簀(よしず)囲い...
吉川英治 「大岡越前」
...その無電的な囁きはたちまち伝わって一丈もある黒塀の囲いの中を明るくした...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...二三坪ばかりな蓆囲いは暑そうに見えるが...
吉川英治 「剣難女難」
...ただ備えの旗と囲いだけが残っているだけであります」次に帰ってきた者もいった...
吉川英治 「三国志」
...お医師を頼む、お医師を早く頼む』『医師は、すぐ参ろう程に、とにかく、落着き召されい』屏風(びょうぶ)で、囲いかけると、上野介は、まだ落着き切れないような眼をくばって、『向うの隅に居るのは、誰方(どなた)でござるの』『相手方の浅野内匠頭どのです』『やっ!』あわてて、屏風内から、這い出そうとするので、介添(かいぞえ)の人々は、亀の子を抑えるようにつかまえて、叱りつけた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...七名の槍囲いに監視され...
吉川英治 「茶漬三略」
...いた」一つの囲いの中に...
吉川英治 「源頼朝」
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