...また一つには病的に良心の昂進(こうしん)するのを避けるために〇・五瓦(グラム)のアダリン錠を嚥(の)み...
芥川龍之介 「死後」
...○・八グラムのヴェロナアルを嚥(の)み...
芥川竜之介 「歯車」
...微温湯(ぬるまゆ)か何かで其儘(そのまんま)お嚥(の)みになる様に...
石川啄木 「鳥影」
...出かかった言葉をグッとのどの奥に嚥(の)みこんだ...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...それがハッキリ現実のことだと嚥(の)みこめた...
海野十三 「恐怖の口笛」
...嚥み下すと死ぬのは分っているが...
海野十三 「流線間諜」
...正宗氏は一度胃の腑へ嚥(の)みくだした門も...
薄田泣菫 「茶話」
...」私はそれを嚥下(えんか)して首肯(しゅこう)し...
太宰治 「やんぬる哉」
...やっと嚥下(えんか)することができる...
中勘助 「母の死」
...嚥(の)みこもうとしているのだとしか思えなくなる...
山川方夫 「愛のごとく」
...」]眼を白黒させて唾液(つばき)を嚥(の)んだ...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...それが何等かの液体なる事を認めたるのみにて直ちにこれを嚥(の)み下すことは...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...二三度大きく唾を嚥(の)み込むうちに...
夢野久作 「復讐」
...突然帰ろうとする矢代の考えを嚥み込みかねた訝しさで矢代を見上げた...
横光利一 「旅愁」
...ユウゴオは「君の厭味(いやみ)は尤(もつと)もだ」と言ひ乍(なが)ら前の大きなトマトを取つて一口に頬張り二三度もごもごさせた儘(まゝ)嚥下(のみおろ)して仕舞(しま)つたのは今でも目に見える様だと云ふ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...痛嘆を嚥(の)んでいるものの如く...
吉川英治 「三国志」
...「……あっ?」あやうく声を嚥(の)みながら...
吉川英治 「源頼朝」
...毒を嚥(の)んだような斑点や絞殺された痕(あと)も見えないのである...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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