...敷島(しきしま)の煙を一つずつ器用に輪にしては吐(は)き出しながら...
芥川龍之介 「彼」
...器用に動くのを感心しながら言いました...
海野十三 「怪塔王」
...けれども屍骸(しがい)の胴体から器用に首を切り離すことは...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...それを不器用に錠の中へ挿し込み...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...手頭(てさき)などの器用に産れついていない彼女は...
徳田秋声 「あらくれ」
...松本の煙草を不器用に口へ持っていった...
徳永直 「工場新聞」
...日本的範疇と欧州的範疇とを殆んど天才的にまで器用に結び付けるものは...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...引いてる裾を器用にさばいて...
豊島与志雄 「立枯れ」
...黒いきれを器用に結んだ...
野村胡堂 「胡堂百話」
...どうせ曲者のように器用には行くまい...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お靜さんに親分を取られた時は器用にあきらめたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あんまり器用に三千兩を隱したので...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...器用に梯子を踏んで穴の底へ降りて行きます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...花魁今朝だけは器用に快よく受けて下さいな...
広津柳浪 「今戸心中」
...いつのまにか不器用に歩き出していた...
堀辰雄 「聖家族」
...器用に胸のボタンを外し...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...見まわして、「ほう、いい、おすめえだな? 姐御のこのみが見えて、意気で、しっとりと落ちついているな」むく犬の吉、婆やをたのまず、自分で、小器用に、茶をいれてすすめて、「ひとしきり、御厄(ごやっ)けえになりながら、顔出しもしませんで、どう、まっぴら、御免なすって――」「なあに、いいってことよ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...ホークで器用に小鍋をひっかけながら...
「赤い貨車」
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