...口髭(くちひげ)ばかり噛(か)んでいました...
芥川龍之介 「秋山図」
...今日までに噛まれた数と場所とは左のごとくです...
大杉栄 「獄中消息」
...二頭の犬は噛(か)み合いをしない程度の隔たりを置いて...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...米噛をふくらませていた...
直木三十五 「南国太平記」
...それを噛みわけてみねえことにゃ...
中里介山 「大菩薩峠」
...釜(かま)ごと噛らないやうにしてくれ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...風をくらつて逃げましたよ」ガラツ八は唇を噛んで口惜(くや)しがります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...さう言へば先刻(さつき)から見えないが」萬七は四方を噛みつくやうに見廻しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...泥を噛んでいるよりも辛いことです...
林芙美子 「新版 放浪記」
...歯を噛み額を地にすりつけても空は――昨日も今日も変りのない平凡な雲の流れだそこで!頭のもげそうな狂人になった職工達は波に呼びかけ海に吠えドックの破船の中に渦をまいて雪崩ていった...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...駆け落ちをしたのかと唇を噛んだが...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...歯を噛みしめながら眼をぎらぎらさせて相手を見た...
山本周五郎 「おばな沢」
...「おれにゃあなんと云いようもないよ」清七は栄二の言葉をよく噛(か)みしめてみるように...
山本周五郎 「さぶ」
...猿轡(さるぐつわ)を噛ました上で...
夢野久作 「衝突心理」
...侯成は歯ぎしり噛んで...
吉川英治 「三国志」
...良人の袖の蔭に身もだえの唇を噛んで「……いいえ」と...
吉川英治 「私本太平記」
...焔(ほのお)をあげて噛(か)みついたにちがいない...
吉川英治 「神州天馬侠」
...勝頼はすでに或る予感をもっていたのか、唇を噛んで、近習のすがたを見下ろしているのみだった...
吉川英治 「新書太閤記」
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