...床を嘗めないばかりにして...
芥川龍之介 「軍艦金剛航海記」
...嘗める仮為(まね)をしたんだと云つた...
有島武郎 「お末の死」
...ふらふらと歩いてきました」章は咽喉元を嘗められたような気のしたのをおもいだした...
田中貢太郎 「狼の怪」
...生きてゆくことの辛苦を厭というほど嘗めさせられたのである...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「乞食」
...兼家は『それが人生だ! 誰だつてさういふ經驗は嘗めなければならないのだ!』窕子があまり思ひ崩折れてゐるのでしまひにはそんなことを言つたけれども...
田山花袋 「道綱の母」
...牛もクリーも探検隊の人々自身もなんのためにこの辛酸(しんさん)を嘗めているかは知らないのである...
寺田寅彦 「柿の種」
...幾ぶんは彼の嘗めた苦勞の償いをしてくれたのであった...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...おもに苦しみを嘗めたのは...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...「拙者と、嘗めよう、お春殿」と、褌一つのが云った...
直木三十五 「南国太平記」
...彼の祖父の重豪(しげひで)と同じで、今に、男女共、口を嘗めろ、と、悉く、異国の真似をするようになる」富士春が「犬を嘗めろ、鼻べちゃ」と、呟いた...
直木三十五 「南国太平記」
...この草を嘗めて良否を見分けるというのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...妙な粉を少し嘗めて...
中谷宇吉郎 「稲の一日」
...例のカフスボタンを嘗めながら化石したように...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...ズルズルベツタリ盃を嘗めて居ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...猛火が邸宅を嘗め尽して...
野村胡堂 「焔の中に歌う」
...具(つぶ)さに辛酸を嘗めた幾十年を大学で過ごした...
牧野富太郎 「植物記」
...外国音楽の糟粕を嘗めていたのでは...
山下博章 「「プラーゲ旋風」の話」
...まだ一度も生血(いきち)を嘗めず...
與謝野寛 「南洋館」
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